昔から、そうだ。
バッドニュースの伝え方が、
人間関係において一番難しい。
学年末のテストが良くなかった。
学校の宿題をすっかり忘れていた。
お花の水やりをサボってお花が枯れた。
大切にしていたコップを割ってしまった。
友達との遊びに集中しすぎて帰宅が遅くなった。
作ってもらったお弁当が美味しくなくて残してしまった。
ズボンのポケットにティッシュを入れたままで洗濯機に入れてしまった。
まだまだあるが、
これらを母親に話すとき、
あの手この手で、ごまかそうとする。
しかしながら、なぜだか、全部バレている。
子供心にも母親の気持ちを考える。
ごまかす、というより、
穏便に(平和に)ことが済むようにしたいからだ。
母親は、そんな子供心を知ってか知らずか、
ときに、厳しく、時に優しく、対応する。
今振り返ってみると、
良かったことも、悪かったこともある。
人間関係の作り方の基礎は、
その頃に出来上がっていったのだろう。
医療は、人間関係そのものだ。
患者さんと医者、医者と患者さん。
人間どうしのかかわり合いで、医療はできている。
バッドニュースの伝え方。
まだまだ、修業を続けている。
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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
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