甲斐国一之宮 浅間神社③稲荷社【“成功”とは一つ多くを成す道のり】

その他

甲斐国一之宮 浅間神社の本殿の後方の石像群を抜けてすぐに「稲荷社」がございます。

このお社(やしろ)は、昭和59年に、県内にある大手製造工場内に祀られていたのを、浅間神社の境内社として移築したものだそうです。

山梨県内にも企業や工場が多数ありますから、きっとこちらのお稲荷様へは、今はより広くの企業からの信奉が寄せられているのではないでしょうか。

わたくしが、神社のお参りをする際に境内を隈なく巡るのも、ひとつには、お稲荷様が、それらの境内に祀られていることがよくあるからです。

いわゆる木造のお社のみならず、石造りの祠(ほこら)もありますし、その趣き(雰囲気)が土地柄と相まって実に独特です。

なおかつ、年季の入ったお社には、古くよりの信仰の様子が垣間見られるようで、こうして長らく人々の生活に寄り添ってくださったことを想いますと、お稲荷様への感謝も一層深くなります。

少しでも皆様の日々の励みとなっていただけるよう願いつつ、稲荷社の神よりの御言葉を書かせていただきます。

Rinokia

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「いつの時代にも、人は各々の生きる場(環境・立場)にあって、“成功”を求めます。

無論、“成功”の定義は、人によって、あるいは国や時代などによっても様々です。ですが、広義の意味では、何事かを成し遂げたことによる結果が、当事者(当人)の望む(好む)ものであることです。

“成し遂げる”―――

この言葉は、はたして何をもって“成し遂げたか”と、非常に曖昧(あいまい)な概念です。

なぜなら、人生は絶えず“続く”ものだからです。

たとえ、一つの事象が(見た目に)終わったからとはいえ、内実、どの物事でさえも複数が並行している(あるいは関わり合っている)ものでもあり、一つの事象を“終えた”ことは必ずしも本当の意味での終焉(完了)にはならぬことが大概なのではないでしょうか。

それでは、いわゆるの“成功”(成し遂げる)という結実に少しでも近づくために、人は一体どのような心構えであるべきでしょうか。

多くの人は、“成功”とは、社会的な意味での人々に(成功者として)認められることを想像するかもしれません。

ですが、人は老若男女問わず、行動を伴う生命体ですから、行動にはどれにも失敗もあれば成功もあります。

ですから、まず大切なのが、物事(事象)を無暗に肥大化せずに、そのまま(その通り)に捉(とら)えることです。想像を絶するような大きな山が立ちはだかれば、誰しも足がすくんでしまうでしょう。

そしてさらには、いずれの時も、自分ができるおこないで、“一つ”多くを成すことです(※ここでは回数だけではなく、分量や質なども含みます)

人によっては得手不得手(=得意不得意)は少なからずあり、実のところ、自身が成すことについては非常に“偏り”があります。無意識的に、手がけることに“差”をつけているとも申せましょう。

ですが、得手不得手があるのがいけないのではなく、それでもなお、目前(自ら置かれた環境・立ち場のなかで)に現れる物事とは、自らに“必要ありて”巡ってきた“縁(えにし)”でもあるのです。

そして、人(他人)と比べることは一切無用です。

得手不得手(あるいは気の乗ること乗らぬこと)があるなかで、それでも、日常こそを“学び舎(や)”として、一つでも多く成す、その心意気こそが何よりも肝要なのです。

“一つ”とは、実に偉大です。

なぜなら、その(一つという)範囲(値)は、あまり目立たぬものゆえ、人は概して意識することは少ないでしょう。

だからこそ、その(一つ、という)積み重ねこそは、行き着くところ、本当に大きな“進歩”(“差”と読み替えていただいても構いません。)となるのです。

なおかつ、それは“継続”を成すことでもあります。

これまでよりも一つ多く出来た、以前の自分よりも深く心を込めることが出来たーーー

誰しも、昨日の自分より僅かでも成長する喜びは、何ものにも代えがたいはずです。

自信とは、そのように地道に積み上げてこそ、真に“身に付き”、まさに“自分の姿”となります。そして、その姿からは、発せられる光(オーラ)も変わってまいります。だからこそ、引き合う(起こる)物事も、そして、出逢う人も変わっていくのです。

この高みへの道のりが、本来は“成功”と位置付けるべきです。

人生という道は果てしなく続きます。単に繰り返しと思えることも、あるいは、立ち行かぬことも多々あるでしょう。

ですがその多様な(一筋縄ではいかぬ)日々のなかで、自らの成長を一つ遂げることができ、その姿を“今日の自分”として堂々と受け入れられるなら、あなたはすでに“成功者”になったも同然です。」

(次回④へ続きます。)

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Source: 神々からのメッセージ

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