つきあいの区分け。

...そんなこんなで、
病気になると傷つくことが増える

それでなくても“がん”になると、
なにかとナーバスになるもの

元気なときは、
「チッ」と心の中で舌打ちできたことでも、
深く傷ついてしまうのだ

がんになると、人間関係が変わる

心ない言葉を投げかけられた人には
近づきたくないと思う

病を理解してくれる人には頼りたいと思う

乳がん告知時、「全摘」だと言われたとき、

『おっぱいのひとつくらい、どうってことないよ。
 手や足がなくなるわけじゃないし。
 ポジティブに考えたら?』

そう言われたことがある

  そりゃあ、
  おっぱいがなくたって生きていける

  手や足を失うことを思えば、
  どうってことはない

  わかってるよ、そんなこと

  でも、命がかかってるんだ

  それに、他人と比べられたくはない

  他人と比べて、
  優劣をつけられることでもない

  どっちが重い病か、
  どっちが症状がつらいかなんて比較は違う

  どんな病でも、どんな状況でも、
  それぞれにそれぞれのつらさがあるのだ

いや、その人は、私を慰めてくれた

おっぱいを切る恐怖や不安を軽くしてくれようとした

でもそのとき、私はその言葉を、
そんなふうに捉えることはできなかった

もちろん、そのあと、
私は彼女に病のことを口にすることはなかった

いろいろな人がいる

私が乳がんになった途端、
どこからその情報を仕入れたのか、
長い間、会ってもいなかった人から、
突然連絡が来たこともあった

“私のことを心配して”...というよりは、
どうも、“乳がんの私”に興味があったようだ

その後、すぐに連絡が途絶えたことを思うと、
やはり興味があったのは、“乳がん”なのだろう

中には、意外な人が理解してくれることもあった

“パートナーががん”という人の言葉は、
温かく、心に沁みた

カミングアウトをするか、しないか...

そして、そのタイミング

さらには、どこまで(人間関係の距離間)
病気のことを伝えるか...

という問題もある

親戚、
そして、職場...

カミングアウトをしたときの相手の対応は、
実に様々だ

そしてそれは、心の中で、
“つきあいの線引き”をする瞬間でもある

”がん”という病にたくさん傷つけられてきた

だからもう、
ひとの言葉に傷つきたくない――

   1日1回、応援のクリックお願いします
       日々の励みになります
    両方押していただけると嬉しいです
       ↓         ↓
    にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへ
  人気ブログランキング   にほんブログ村


 ★しこり発見から治療までの経緯は⇒
こちら

 ★さらに詳しい経緯を更新中⇒≪私の記録≫から


Source: りかこの乳がん体験記

コメント

タイトルとURLをコピーしました