どうも、ヨウ-P(@s_y_prince)ことYO-PRINCEです!
介護の仕事をしながら上司や先輩に心の中で…うっせぇわ!
そんな愚痴や不満をお持ちの方に、話題の女性シンガーAdoのデビュー曲の力を借りて「正しさ」と「愚かさ」を見極めるヒントをお届けします!
今回の記事は「介護×音楽」でお送りします。
取り上げる曲はAdoの「うっせぇわ」。
この曲を歌うAdoはなんと女子高生!
類まれにみる歌唱力と表現力は聴く者誰もが感じるところだと思います。
何通りあるんだ!?…という歌声は、一人で歌っているとは思えないほど…(; ・`д・´)
そんな歌声が注目されがちですが、辛辣な歌詞も忘れてはいけません!
この曲が大ヒットした理由は、この歌詞が社会への不平不満を抱く多くの人の心を掴んだからに違いありません!
もちろん、介護の仕事している皆様の心も鷲掴み( ̄д ̄)
上司や先輩に「うっせぇわ」って思うことってありますよね??
というわけで、今回の記事の目的はこちらです👇
正しさとは
愚かさとは
それが何か見せつけてやる
「うっせぇわ」より抜粋:作詞 syudou
一見当たり前の常識を疑え!
では、早速「うっせぇわ」を聴いてみましょう!
日々介護現場で頑張っておられる皆様…感情が高ぶってきたのではないでしょうか…( ̄▽ ̄)
興奮はいったん抑えていただいて、まずは、出だしの歌詞を見てみたいと思います。
ちっちゃな頃から優等生
気づいたら大人になっていた
ナイフのような思考回路
持ち合わせる暇もなくでも遊び足りない 何か足りない
困っちまう これは誰かのせい
あてもなく ただ混乱するエイデイ
「うっせぇわ」より抜粋:作詞 syudou
この曲の主人公はとてもマジメに働く社会人のようですね。
社会に出て、暇もなくあくせく働いている主人公は、「物足りなさ」を感じ始めています。
そして、それは「誰かのせい」だとブチギレていくわけです…(;゚Д゚)
さて、誰のせいなんでしょうか??
ちなみに、補足ですが、「エイデイ」というのは「Everyday」の略のようです。
社会人の常識に「うっせぇわ」
それもそっか
最新の流行は当然の把握
経済の動向も通勤時チェック
純情な精神で入社しワーク
社会人じゃ当然のルールです
「うっせぇわ」より抜粋:作詞 syudou
「ブチギレ」の原因である「誰か」は、「社会人としての常識を押し付ける上司」です。
社会に出ると、当然かのごとく、これらのルールを押し付けられてきます。
どれもこれも一見当たり前に見える常識ですが、どこかつまらない人間に思えてきますよね…。
そんなつまらない人間になりたくない主人公は、叫び始めます!
はぁ?うっせぇうっせぇうっせぇわ
あなたが思うより健康です
一切合切凡庸な
あなたじゃ分からないかもね
嗚呼よく似合う
その可もなく不可もないメロディ
うっせぇうっせぇうっせぇわ
頭の出来が違うので問題はナシ
「うっせぇわ」より抜粋:作詞 syudou
主人公は、この上司のようなつまらない人間に対してボロクソにまくし立てます(一一”)
常識ばかりに囚われた余程のダメ上司なんでしょうね…。
でも…、実際いるんですよね…(-_-;)
今の世の中、こんなつまらない常識ばかり言うてくるようなアホ上司はクソですわ…。
あ…、すみません…( ̄▽ ̄;)
ついつい本音が出てしまいました…。
前半の歌詞に「遊び足りない」とありましたが、今の時代は「遊び」が大事なんですよ!
常識に囚われない自由な発想が求められる時代ですからね!
介護現場の常識に「うっせぇわ」
こんな光景は、もちろん介護現場でもあります…。
何でしたら、介護現場独特の常識が加わってきます…。
ちょっと覗いてみましょう…。
コロナ禍の外出は当然の自粛
利用者の状態は始業前にチェック
認知症の暴力に耐えるのもワーク
介護職じゃ当然のルールです
「うっさいねん」より抜粋:作詞 ヨウP
介護あるあるですよね…(一一”)
コロナ禍では、ちょっと落ち着いているときであっても、職員の外出は当然の自粛です。
感染でもしたら何を言われるか分かりません…(ーー;)
ノロウイルスの季節なんて、「生カキは食うな」という暗黙のルールがあるところも多いんじゃないでしょうか…。
そして、このような自粛を利用者にも当てはめていくわけです…。
さすがに新型コロナに関してはやむを得ないところもあるのですが、他の業界と比べると間違いなく過剰な反応があります。
利用者の状態を始業前にチェックというのは、始業10分前には申し送りを見ておいたりするのが当たり前だったりするんです。
早ければ30分以上前に出勤する職員も多いと思います。
何なら、始業前で仕事の準備をしたりしている職員が評価を受けたりする施設もあるぐらいですから…。
認知症の暴力に耐えるというのは、古くから介護現場に残る常識ですね…。
噛まれたり、唾を吐かれたり、眼鏡を割られたり…。
それでも、職員の対応が悪かったとお叱りを受けたりすることも…。
こうした常識は、時代の流れとともに変わってきているとは思います。
でも、これらの常識がうるさく言われる施設もあるわけです…。
そりゃあ我慢できず言いたくもなりますよね…。
はぁ?うっさいうっさいうっさいねん!
「うっさいねん」より抜粋:作詞 ヨウP
意味のない謎のマナーを疑え!
さて、「うっせぇわ」の歌詞に戻ります。
曲の後半では、こんな歌詞で主人公の怒りはマックスへと向かいます👇
酒が空いたグラスあれば直ぐに注ぎなさい
皆がつまみ易いように串外しなさい
会計や注文は先陣を切る
不文律最低限のマナーです
「うっせぇわ」より抜粋:作詞 syudou
「上司の前ではこうしなはれ~」みたいな訳の分からない暗黙のルール…ありますよね…。
私が20年程前のちょうど介護保険制度が始まった頃、この歌詞のようなマナーは当たり前にありました…。
今となっては、私の周りでは見なくなったんですが、いまだにそんなマナーがあるんですねぇ…(-_-;)
今の時代で上司がこんなことしてたら、さすがに…。
はぁ?うっせぇうっせぇうっせぇわ
くせぇ口塞げや限界です
絶対絶対現代の代弁者は私やろがい
「うっせぇわ」より抜粋:作詞 syudou
「正しさ」と「愚かさ」が見えてきましたね…( ー`дー´)
意味のない謎のマナーに流されて生きていくことには「愚かさ」を感じずにはいられません。
いま目の前の常識やマナーを疑ってみることにこそ「正しさ」を感じます。
さて、ここで介護現場にもある謎マナーを見てみましょう👇
帰り際もコールあれば直ぐに行きなさい
夜勤明けも休みの日も会議には出なさい
熱が出ても薬飲んで出勤をする
不文律最低限のマナーです
「うっさいねん」より抜粋:作詞 ヨウP
皆様の施設でもありませんか??
仕事を終わって帰ろうとしているところへコールが鳴ったら当たり前のようにコール対応…。
認知症の利用者が不穏になっているところを通り過ぎようものなら白い目で見られたり…。
仕事終わっても利用者の対応するのは当たり前の空気ないですか??
会議は夜勤明けでも休みの日でも出席するのは当たり前という施設も多いですよね?
明けで会議なんて頭回らないですよね(-_-;)
私たちがどこまで頑張ればいいのでしょう??
挙句の果てには、熱が出てロキソニン飲んで出勤するという暗黙の謎マナーがあったりもします…。
さぁさぁ…、叫んじゃいましょう!!
はぁ?うっさいうっさいうっさいねん!
「うっさいねん」より抜粋:作詞 ヨウP
介護現場の正しさと愚かさとは?
社会人としての常識やマナーに加えて、介護業界には独特の常識やマナーが存在します。
この記事で挙げたのは、ほんの一部なんですよね…。
ちょっとここで、「身なり」についての常識やマナーを例にあげて介護現場の「正しさ」と「愚かさ」を考えたいと思います。
介護現場の「身なり」は、皆さんはどのようにお考えでしょうか?
やっぱり制服でしょ!
職員だってことがすぐに分かるし!
髪の毛は染めてもいいけど明るくしすぎるのはNGですねー。
利用者さんがびっくりしちゃうし…(-_-;)
指輪もネックレスも外すべき!
危ないし、指輪は調理のときとか感染リスクにもつながるからねー。
どれもこれも一見常識であり最低限のマナーであるように見えますが、実際は施設によって様々なのが現状です。
なぜなんでしょう??
今の時代は私服ですよー。
利用者さんと一緒に暮らすような感覚がないとね。
金髪も別にいいんじゃない?
介護ちゃんとしてたら利用者さんも受け入れてくれるし。
感染予防策してたら結婚指輪ぐらいはええでしょ?
ネックレスも何が危ないの?
以前は常識・マナーであったことに違和感を感じている人たちが増えてきていますよね…。
実際、制服は止めて私服で仕事をするという考え方は一部では推奨されていますし、金髪の介護関係者も普通におられますし、指輪やネックレス等の装飾品はいまだに賛否あります。
どちらが「正しさ」なんでしょうか?
今の時代、多様性が求められているわけですから、まずは多様性を認めるのが「正しさ」と言わざるを得ません。
どの選択をしても一長一短あるわけですから、意見の対立は当然起こります。
意見の対立を避けて、これまでの常識を当たり前としてしまうのは「愚かさ」でしかありません。
これまでの常識やマナーに対して、自由に「待った」を言える環境にして、多様な意見のなかで議論をすればいいだけの話です。
そのうえで、根拠を持ってその施設のルールを決め、ちゃんとそのルールの評価をして必要に応じて見直し!
これが「正しさ」です!
ルールのPDCAサイクルを作ろう!
というわけで、制服から私服に変える場合にはこんなふうな新ルールを作りしょう!
- 職場で着る私服についての費用は施設が支給する。
- 一着だけデザインが一緒・色違いOKの制服(私服に近い服)を用意する。
- 感染防止の観点から職場で着る私服は職場でのみ着用する。
- 私服の自由度について最低限の基準を設ける。
こんなふうに、制服派・私服派の両方の思いを取り入れて、新しいルールを作るわけです。
私服の最低限の基準って…。
なんでガイコツ柄の服がアカンねん(-_-;)
まぁ、こんな意見も出てくるかもしれません…(^^;)
これからの時代、スカートで介護することがありになるかもしれませんし、入れ墨が自由になるかもしれません。
多様性が当たり前になってくると、どんな時代になるかは誰も分かりません。
そういう意味では、どんな意見も受け入れて、その都度協議を繰り返していくのが一番の「正しさ」なのです。
ルールをPDCAサイクルで回していくってことですね!
ルールには必ず「根拠」と「目的」を!
あと、忘れてはいけないのが、「根拠」と「目的」ですよね。
これも制服から私服に変えることを例に挙げて考えてみましょう。
- 職員の個性を大事にする。
- 利用者との会話が自然に広がる。
- 利用者と職員という関係性から「同じ生活者」という関係に変える。
- A施設で成功した実例がある。
- 制服を一着用意することで、TPOに合わせて制服を着用。制服のメリットは一部残す。
こんなふうに「根拠」と「目的」を組織の中でしっかりと打ち出すようにしておく必要があります。
そうでないと、漠然とした好き嫌いでの「制服」「私服」論争に発展してしまいます。
組織でのルールにおいて、好きや嫌いは関係ありませんから…。
好きや嫌いで言い始める「うっせぇわ」は「愚かさ」でしかないんです。
模範人間だから言える「うっせぇわ」
「うっせぇわ」の歌詞に話を戻しますが、こんな歌詞があります。
つっても私模範人間
殴ったりするのはノーセンキュー
だったら言葉の銃口を
その頭に突きつけて撃てば
マジヤバない?止まれやしない
不平不満垂れて成れの果て
サディスティックに変貌する精神
「うっせぇわ」より抜粋:作詞 syudou
この曲の主人公は模範人間なのです。
ただの好き嫌いでモノを言うような人間ではなく、「正しさ」と「愚かさ」を理解した人間なのです。
「なぜそうするのか?」をちゃんと考えているので、おかしな常識やマナーに対して正しく指摘するための言語化が頭のなかでできているんですよね。
それが「言葉の銃口」です。
ただ、おかしな常識やマナーが当たり前になってしまっている人間には「言葉の銃口」も全く通用しないんですよね。
私も経験があるのですが、サディスティックに精神が変貌していくわけです。
そして…
はぁ?うっさいうっさいうっさいねん!
「うっさいねん」より抜粋:作詞 ヨウP
さすがに「うっさい」とは言ったことないですけど、感情的にはそれに近くなってしまうことがありました(^^;)
そんなとき、感情だけが切り取られて周囲に伝わってしまうこともあって、事実と違うことが周囲に伝わってしまうこともあります。
一見当たり前に見える常識や意味のない謎マナーを疑い、「うっせぇわ」と言ってしまうような人間の言葉に多くの人が共感を示しているはずなのに、実際は組織のなかじゃ冷たいもので…。
この「うっせぇわ」という曲自体に対しても、きっとこんな感想が多いはずです。
こんな汚い言葉並べた歌が売れるなんて…。
ええ歌なんは分かるけど…。
子どもに聞かせられへんわ…。
子どもにバレんように、こっそり聴こ…。
まだまだ時代は、多様性を認める「正しさ」に冷たいのかもしれませんね…。
そもそも、「正しさ」がもっと普通に表現できるようになれば、こんな汚い言葉を並べずに済む話なんですけどね…。
どんな思いも、本音で言える職場作りが必要なわけです!
まとめ
この「うっせぇわ」のような人間…、あなたの周りにはおられますか?
いたら怖いかもしれませんが、その「正しさ」は実は多くの人が理解していることが多いのではないでしょうか?
以前にこんな記事を書いたことがあります👇
私は「うっせぇわ」の感情に近い人たちを見てきて、その「正しさ」にこそ目を向けるようにしてきました。
今の常識やマナーを当たり前にしてしまう「愚かさ」。
まずは多様性を認める「正しさ」。
「正しさ」と「愚かさ」が何かを見せつけたこの歌のメッセージは、介護現場にも数多く当てはまります。
この「正しさ」が当たり前になるような職場環境になれば、誰一人「うっせぇわ」とはならないはずです。
もちろん「うっさいねん」にもならないのです!
ん・・・?
ちょくちょく出てくる「うっさいねん」ってなんですの??
気にしないでください…、私の心の叫びです(^^;)
では、皆さんも「うっせぇわ」を聴いて、心の叫びを吐き捨てましょう!
あるいは、今目の前にある常識やマナーを疑ってみましょう!
Source: すべての道は介護に通ず【暮らしかるモダンなブログ】
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