痔瘻の中でも
複雑痔瘻(複数だったり、奥の方だったり)はとてもとても奥が深いです
「奥が深い」というのは、物理的にもですが、抽象的な意味でも
来月臨床肛門学会のweb学会が開催されますが、
今回のテーマは「複数痔瘻(坐骨直腸窩痔瘻)」
いわゆるⅢ型と言われる痔瘻です。
複雑痔瘻の中でも、ただ本数が多いだけの複雑痔瘻と比べ、
Ⅳ型と言われる骨盤直腸窩痔瘻と合わせ、病態や手術の複雑さはトップです
ここまで複雑な痔瘻については、
専門医中の専門の肛門科医を紹介すべきだと思いますし、
片手間にやってる医師は、まず、診断まで至らないかと…
そもそも日帰り手術で使うような麻酔方法では不十分なことが多く、
逆に安易に日帰りで手術しようとして、
これらの奥のタイプだと、
やっぱりできないからごめんなさい、というケースも、あるようです⤵️
そんな奥??というくらい手術で掘っていかないと原因の場所に到達できないですし、
Ⅳ型だと最終的にはペラペラな一枚隔てて直腸という、結構な感じになります👀
そもそも特に後ろ側の奥の方の痔瘻は、
その定義すら肛門科医によっても違ったりして、
治療法についても、毎回学会でも議論になっています
そんな疾患を今度のセミナーで講義しちゃうようなスゴい先生の手術を、
現在、毎週自分の目で直接見て勉強できる機会があるのは、本当に貴重だと思っています
女性の複雑痔瘻は決して多いわけではありませんが、
これは日帰りでいける痔瘻なのか、そうでないのか、
専門医の中の専門医にご紹介すべきなのかは外来で丁寧にご説明させていただきます🙇
私の力で全てを解決できないと言う点で申しわけありませんが、
気になる症状がある方、外来受診を~
Source: 埼玉の大腸肛門科(肛門・痔・大腸内視鏡)ママ女医のブログ
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