「ネットを見ても、
治療中のつらい話や“再発した”という話、
中には“亡くなった”とか、そんな情報ばかり。
“克服した”という人の話が全然ない」――
そんなことを言っていた人がいた
確かに、『がん闘病ブログ』関係は、
当然のことながら“闘病”に特化する
現在進行形で受けている治療やその副作用、
また、
「がん告知を受けたので備忘録として――」と、
新たにブログを立ち上げる人もいる
それは、
本人の治療の記録や心の整理だけではなく、
同じ治療を受けている人、
同じような不安を抱えている人たちに、
勇気や安心感を与えるものでもある
そういう意味では、
「克服しました」
「完治しました」
というものは、見当たらないのかもしれない
そもそも克服すると、
“闘病ブログ”ではなくなるわけだ
しかも、“克服”や“完治”には、
はっきりとした全引きがない
手術を終えたから、“克服”?
治療を終えたから“完治”?
がんに関しては、どちらも違う気がする
手術を終え、退院して家に帰ると、
「もう治ったんでしょ?」と、
言われたこともあるが...
自分が治療を終えて感じたことは、
「全然、安心感がない」
ということだった
治療を終えたから...
薬を飲むのを終えたから、
それで“終わり”のような気がしていた
が、実際に薬を飲まなくなると、
不安が襲ってきた
それは、
“守ってくれるものがなくなった”という恐怖感
これまで薬ががん細胞をやっつけてくれていたのに、
これからはそれがない
“再発のリスクが減った”というデータがあるにもかかわらず、
丸腰で歩いていかなければならないことに、
不安は増幅した
“完治”も、乳がんに至っては“20年”と長い
実際に20年過ぎてみなければ、
本当に完治したかどうかはわからないのだ
25年後に再発をした例もあるが...
「もう10年経ったし、完治しました」
そう言いたいところではある
が、そう簡単にいかないのも、
“乳がん”という病の特徴なのだろう
ただ、先を歩いている、
乳がんの先輩たちがたくさんいることは事実
こんなとき、
生の声を聴くことができる“患者会”の必要性を
強く感じるのだ――
今宵、満月
“ピンクムーン”
4月の満月は、“花が咲く頃の満月”ということで、
この名前がつけられているようだ
「世界中の人たちが、
一日でも早く日常を取り戻せますように」
...と、つい祈りたくなる
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Source: りかこの乳がん体験記
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