おはようございます。
ウェルスナビ、THEO、楽ラップなどの様々なロボットアドバイザーがありますが、その中でも最もオーソドックスなポートフォリオを組んでいるのがウェルスナビです。
以下のPDFファイルにウェルスナビの資産運用方針がまとまっており、これを読むことで金融理論上最適に近い投資方法について学ぶことができます。
https://www.wealthnavi.com/image/WealthNavi_WhitePaper.pdf
私も一通り読んでみましたが、全インデックス投資家におすすめできる内容でしたので、ブログでご紹介します(以下図表はPDFから引用)。
WealthNaviの資産運用アルゴリズムを読んでインデックス投資の勉強をしよう
本日の記事の要点は以下の通りです。
1. ウェルスナビの資産運用アルゴリズムを読んでアセット・アロケーションを組む参考にしよう
2. アセット・アロケーションを決めたら投資対象銘柄を決定しよう
3. ポートフォリオを定期的に見直そう(リバランス)
1. ウェルスナビの資産運用アルゴリズムを読んでアセット・アロケーションを組む参考にしよう
冒頭でご紹介したウェルスナビの資産運用アルゴリズムのPDFは、内容が非常にまとまっており、全てのインデックス投資家に一読をおすすめします。
ウェルスナビでは各個人のリスク許容度毎に5段階のポートフォリオが推奨されています。
若い方で投資期間を十分に長く確保できるのであれば、「リスク許容度4〜5」のポートフォリオが最適です。
逆に、中高年の方で投資期間が短い方は株式比率を下げてリスク管理に重点をおいた「リスク許容度1や2」のポートフォリオがよいでしょう。
正直、この図だけでも十分にアセット・アロケーションを組む時の参考になりますね。
2. アセット・アロケーションを決めたら投資対象銘柄を決定しよう
自分の目標とするアセット・アロケーションを組んだ後は、具体的に何に投資するかを決定する必要があります。
以下が、ウェルスナビが実際に投資対象としている7銘柄です。
全て米国を代表とする巨大ETFばかりで、純資産総額やコスト面でも安心できる商品ばかりですね。
ウェルスナビは他のロボットアドバイザーと異なり、市場全体に連動するパッシブ型インデックスに連動するETFだけを選別しています。
ウェルスナビでは米国株への投資はVTI一本のみです。
以下のようなスクリーニングに基づき、パッシブ型の商品で、純資産総額や流動性が十分に確保されており、その中で最低コストの商品を選択した結果VTIが生き残ったわけです。
実際にはVOOやIVVなどのS&P500連動型ETFも申し分ない金融商品ですが、より広範に米国市場全体に投資可能なVTIが選択されています。
3. ポートフォリオを定期的に見直そう(リバランス)
最後に重要なのが、自分のポートフォリオの状態を定期的に見直すことです。
各アセットクラス毎に別々の値動きをするため、4年も5年も放置すると当初の資産配分とずれが生じてきます。
長期投資では、定期的に資産配分を見直し、自分が目標としている資産配分から大幅にずれないように航路を守ることが重要です。
ウェルスナビの最大の価値は、このリバランスという部分を節税も意識しながら自動でやってくれる点になります。
これまでに紹介してきたように、ウェルスナビのリスク許容度別の資産配分は公開されていますし、
VTI、VEA、VWO、AGG、TIP、GLD、IYRといった7つのETFも各個人で自由に売買することが可能です。
ところが、この7つの金融商品の資産配分を定期的に見直し、節税も意識しながら最適な方法でリバランスするというのが思いの外面倒かつ難しいのでしょう。
私個人は、このリバランス部分を単純化するために、投資初心者の方には「キャッシュ+株式」というシンプルなポートフォリオを提唱しています。
保有する金融商品の数を減らすことで、リバランスの手間も難易度も大幅に下がるからです。
まとめ
WealthNaviの資産運用方針は堅実かつオーソドックスであり、全てのインデックス投資家が参考にできるものです。
手数料が1.1%とやや割高なのが残念な点ですが、サービス自体の質は非常に高いでしょう。
【おすすめ本】
ウェルスナビCEOの柴山和久さんが書かれた書籍です。
金融投資の基本について効率的に学ぶことができるおすすめの一冊です。未読の人はぜひ読んでみてください。
ロボアドについて勉強したい方は、以下の書籍がおすすめです。
手数料が下がってくればもっと普及していく可能性があります。
こんな記事も書いています。
ウェルスナビなどのロボアドを利用すると、目の前の株価を追うこと自体がなくなると思います。
長期投資で最も重要なアセット・アロケーションを決めてくれて、かつ勝手にリバランスしてくれるのがロボアドの魅力ですね。
シンプルさという意味では、ウェルスナビなどのロボアドに勝るものはありません。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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