VTI、VEA、VWO、VTの10年間の分配金推移まとめ

内科医

おはようございます。

バンガード社のETFは3月、6月、9月、12月の年4回に分けて分配金が支給されます。

もちろん、分配金はドルで支給されますので、円に戻さない限り日常生活で利用することはできません。

日本円は給与所得だけで十分ですので、実際にはドルのまま保有し再びETFに再投資しています。

分配金を得るたびに日本国内および外国での課税を受けますので、資産形成の効率は下がります。

しかし、分配金が毎年積み重なっているという事実は長期投資継続の大きなモチベーションになりえます。

そこで、本日はVTI、VEA、VWO、VTの売れ筋ETFの最近10年間の分配金の推移について検討します。

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VTI、VEA、VWO、VTの10年間の分配金推移まとめ

世界分散投資を考えた場合、「VT一本」か「VTI+VEA+VWO」

バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)は一本で世界全体の株式市場に時価総額加重に応じて分散投資できるのが魅力です。

経費率も0.10%と数年前と比較してかなり低くなってきており、長期投資に値する商品と言えます。

一方、世界分散投資を考えているが、米国、米国以外の先進国、新興国の投資割合を自分の好みに応じて変更したいという方もいるでしょう。

その場合の有力な選択肢が「VTI+VEA+VWO」です。

以下の記事でまとめた通り、3分割以外にも2分割や4分割する方法もありますが、細かい差はありません。

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VTI、VEA、VWO、VTの1株あたりの分配金推移

VTI、VEA、VWO、VTの1株あたりの分配金(ドル)を比較してみます。

一番左のDateはVTIの分配日になっていますので、VEA、VWO、VTの分配日は厳密には数日ずれますが、特に意味はありません。

 

【VTI、VEA、VWO、VTの10年間の分配金推移】

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この表だけでは何が言いたいかよくわからないという方もいると思いますので、私が気がついた特徴を以下にまとめます。

 

VTIの分配金の伸びと安定性は魅力的 

VEA、VWO、VTの3つは2011年までは原則12月の年1回の分配で、VTIと同じように四半期ごとの分配になったのは2013年からです。

2013年以降で比較してみますと、VEAやVWOに関しては1株あたりの分配金の金額がほとんど変わっていないことが見てとれます。

一方、VTIは2013年と比較して2018年現在は約30%ほど1株あたりの分配金がアップしています。

いかに米国経済が好調で、株価とともに分配金も成長したかが分かります。

1株あたりの分配金が順調に伸びていたもかかわらず、1株あたりの分配利回り(%)は年々下がっていたわけですから、いかに株価の伸びが大きかったか見てとれます。

また、元々四半期ごとの分配を続けていたVTIは、他の3つのETFを比較すると四半期ごとの分配金の差が小さいですね。

VEAは6月、VWOは9月の分配金が高いですが、それ以外の分配金は物足りなさが残ります。

VTの分配金も伸びていますがVTIほどではなく、この10年のVTの成長を支えていたのが主に米国であることに疑いありません。

ただ、この事実はVTIが今後も主役であり続けることを示すものではなく、あくまで過去10年に限ってはそうであったという話です。

 

VTI、VEA、VWO、VTの四半期ごとの分配金の特徴

3月、6月、9月、12月の年4回の分配金の大きさを見てみますと、VTIは12月、VEAは6月、VWOは9月の分配金が最大であることが分かります。

ETF長期保有者にとっては四半期ごとの分配金の大きさの違いというのはたいして重要ではありませんが、この傾向は一定していますので覚えておいて損はありません。

なお、VTに関しては6月と12月の分配金が高い傾向が見られます。

これは、VTの中で新興国が占める割合が1割に過ぎませんので、専有割合の大きな米国や米国以外の先進国の影響が大きいためです。

このように、分配金を受け取る時におおまかな傾向を知っておきますと、受け取る前からワクワクしてきますね。

12月に入ってから株価は暴落傾向で気持ちは冴えませんが、VTI・VTホルダーは12月分の分配金を楽しみに待ちましょう。

 

まとめ

人気ETFであるVTI、VEA、VWO、VTの10年間の分配金推移を調べてみました。

VTIの分配金の成長率が高いこと、VEA、VWOは株価と同様に分配金も伸び悩んでいることが見てとれます。

また、四半期ごとの分配金の大きさに注目しますと、VTIは12月、VEAは6月、VWOは9月、VTは6月・12月の分配金が大きい傾向があります。

 

【SBI証券】

VT・VTIなどの外国株投資ならば、為替コストを考えますとSBIを利用するのが最適でしょう。

 

こんな記事も書いています。

インデックス投資は簡単そうに見えますが、シンプルなことを愚直に継続するのは実は一番難しいことです。配当金は大きなモチベーションになるでしょう。

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ETFの数は年々増え続けていますが、売れ続けているETFにはそれなりの理由があります。個人的には、VT、VTI、VWOの3本があれば十分に楽しめます。

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月10万円の配当金を手にするのはなかなか大変です。適切な家計管理術と組み合わせてはじめて効果を発揮できます。

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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