母と食べた、えびのオーロラソース。

この時期になると思い出す、
“えびのオーロラソース”

私が乳がん告知を受けた11月の終わり

母はその2週間前に、
すでに甲状腺がんを告知されていた

絶望と涙に暮れた12月

「いつまで生きられるのか...」

手術を年明けに予定していた私たちには、
クリスマスも晦日も正月も、
そんな気分にはなれなかった

そんなとき、
立ち寄ったスーパーの総菜売り場に
“えびのオーロラソース”が並んでいた

「おいしそう」

母と私は、同時に口にした

「買おう」

そう言う母に、

「でもちょっと高いよ」

と、スーパーの総菜にしては、
少しお高めの値段に、私はそう返した

「いいよ、これくらい。食べよう」――

このときお互いが思っていたのは、
きっと同じ

『がんだし、
 いつまで生きられるかわからないのだし、
 好きなものを食べよう」

夕食のテーブルに並べられた、
えびのオーロラソース

「おいしい」
「おいしい」

と、
母と食べたあの味が、今でも忘れられない

あれから15年

母はもういない

あのスーパーで
えびのオーロラソースを目にするたび、
今でもあの日のことを思い出す

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Source: りかこの乳がん体験記

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