“乳がん”といっても、
年齢や置かれている環境で全く違うものになる
それは、初めて『がんサロン』に行って
突きつけられた現実だった
もともと私が求めていたのは、
○同じ年代の人
○子どもがいない人
(結婚していなければ、
その状況はより近い)
○同じ治療をしている人
○同じような副作用で苦しんでいる人
『がんサロン』に行くまで、
「きっと、年齢が上の人ばかりだろうな...」
とは、思っていた
が、どこかに微かな望みは抱いていた
会場に入ると大勢の人たち
「こんなにがんで
つらい思いをしている人がいるんだ...」
そう思った
そんな私は会場に入る前から、
すでに涙が止まらなくなっていた
会場に入ると、
私はすぐに年齢が近そうな人がいないか
それとなく探してみた
ざっと見回した感じでは、
70代のかたが圧倒的に多い
がんを経験してから
すでに5年や8年経過している人もいて、
自己紹介では話が止まらない...
という元気さだった
その中に一人、
私と同じくらいの年齢の女性がいた
が、
その人はがん患者本人ではなく、
高齢の母親の付き添いのようだった
「やっぱり若い人はいないか...」
周囲からジロジロと見られ、
なんとなく居場所がなかった
「あの人、がんなの?
それとも家族ががん?」
きっとみんなそんな目で私を見ていたのだろう
※『がんサロン』は、患者本人と、
患者をもつ家族が参加できる
どこの医療機関にかかっていても
参加は可能
ちなみに参加費は無料で、
お茶やお菓子が出る
(初回は参加者があまりにも多すぎたため、
なかったが...)
「これじゃ、来月来ても意味ないかな」
と、次回の参加を考えた
が、“社会復帰のためのリハビリ”だと思い、
参加を続けた
当時の私は、
薬の副作用で“うつ状態”に陥っていた
もしかしたら、“がん”という魔物にも
心が支配されていたのかもしれない
正直、行くのが苦痛だった
みんな年齢が上の人ばかり
話も合わなければ、
「若いからね~」
と、言われる
それに、“ホルモン治療”といっても、
閉経前と閉経後では使う薬も違う
私のような
極度の副作用に苦しんでいる人もいなければ、
“主婦”という人たちの中で
仕事復帰への不安を抱えている人もいない
同じ“乳がん”でありながら、
何もかもが違っていた
そのときの私にとっての「がんサロン』は、
“仲間をみつける場”でも、
“癒しの場”でも、“居場所”でもなく、
“孤独を感じさせる場”
だった
それでも行き続けたのは、
やっぱり“何か”があったから
それは、
「私が感じてきた孤独を、
同じように抱いている人がきっといる。
私はそんな人たちの力になりたい」
という思いだったのかもしれない
そして3か月後、執筆を頼まれることになる
それから私の“乳がん人生”が変わったのだ
がんと闘っていくためには、
同じ経験をした人が必要だと思う
がんとつきあっていくためには、
同じ思いをしている人が必要だと思う
がんと向き合っていくためには、
同じ涙を流した仲間が必要だと思う
そんな今夜は満月
2月の満月は、
『スノームーン』と言うらしい
そんな名に相応しいのか、
今日は一日どんより曇り空
時折、雪が舞う天気
夜になっても雲は晴れず...
まさに、雪の満月となった
まぁ、こんな月も
幻想的でたまにはいいか...
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Source: りかこの乳がん体験記
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