取引銀行との付き合いを考慮した投資信託の選び方

内科医

おはようございます。

当ブログの読者から「メインの取引銀行との付き合いを考えたうえでの投資信託の選び方」について以下のご質問をいただきました。

★銀行との関係強化のための投資信託の購入について

はじめまして。

愛読者の一人として質問させてください。

私はメインで不動産投資をしており、そのキャッシュフローでインデックス投資をしています。

インデックス投資については、『ウォール街のランダム・ウォーカー』『敗者のゲーム』『インデックス投資は勝者のゲーム』『アセットアロケーションの最適化』などを何度か通読しており、割と知識はある方です。

普段はSBI証券にてeMAXIS slim 全世界株式を中心に王道を手法で投資をしています。

 

さて、標題の質問に参ります。

取引行の子会社の証券会社には、eMAXIS slim、楽天VT、Sbi・Vシリーズなどのメジャーな低コストファンドがなく、証券会社ばかりが儲かる典型的な高コストファンドが多いラインナップとなっています。

かろうじて検討の土台に乗ったファンド(信託報酬0.4%以下)として、次の4つがあります。

①iFree 外国株式インデックス   信託報酬:0.209% 純資産総額:49.78億

②iFree S&P500インデックス  信託報酬:0.2475% 純資産総額:513.27億

③たわらノーロード 日経225  信託報酬:0.187% 純資産総額:600.38億

④たわらノーロード 新興国株式  信託報酬:0.374% 純資産総額:124.11億

概ね一番分散が効いていると購入意欲を感じる順に並べています。

 

ただし、①先進国株式が一番バランスがよいものの、いかんせん4つの中で純資産総額が50億円以下と極端に低く、早期償還のリスクが気になるところです。

考えられる選択肢としては、次のどれかかと思います。

A案 ②の米国一択にして、他の証券会社で分散を効かせる(③、④でも可能)

B案 銀行の証券口座内での分散にこだわって①を購入する

C案 銀行との付き合いを捨てて、現証券会社で投資信託を購入する

 

ちなみに原則的には長期投資家ではありますが、投資信託はあくまでもサテライトという位置づけで、メインの不動産投資の方でよい物件が見つかったら、売却をして頭金にあてています。

収益不動産の購入ペースは、だいたい2年弱で1棟といったところです。

そういった売却機会が割と発生しやすい点も勘案した上で、助言を頂けるととてもご幸甚です。

ご質問ありがとうございます。

今後も不動産投資を続けていくのであれば、取引銀行との付き合いは大事にしたいところです。

よって、銀行との付き合いを完全に捨てるのは得策とは言えません。商品ラインナップが限られますが、その中からベストといえる投資信託を選ぶのがよいでしょう。

取引銀行との付き合いを考慮した投資信託の選び方

本日の記事の要点は以下の通りです。

1. 不動産投資などのビジネスにおいて、銀行との付き合いは大変重要

2. iFree S&P500インデックスが最もバランスがよいでしょう

3. お金が必要な時には必要な分だけ投資信託を売却してよい

以下1つ1つ掘り下げてみていきます。

 

1. 不動産投資などのビジネスにおいて、銀行との付き合いは大変重要

不動産投資などビジネスをされている方にとって、資金の借り入れなどでお世話になる銀行との付き合いは非常に重要です。

よって、銀行との信頼関係を深めるために、金利や利便性を差し置いて一定金額以上の預金をしたり、取引銀行や関連の証券会社で金融資産を保有することは意味があります。

銀行からの融資においては、最終的には人と人との付き合い、信頼関係がものを言いますので当たり前のことですね。

ですので、今後も不動産投資を長く続けていくつもりであれば、取引銀行との関係性を悪くする行動は避けた方がベターでしょう。

 

2. iFree S&P500インデックスが最もバランスがよいでしょう

さて、ご提示いただいた4つの投資信託の中では、iFree S&P500インデックスが最も信託報酬と純資産総額のバランスがよいと思います。

今ではeMAXIS Slimや楽天バンガード、SBI・Vシリーズなどの低コスト投資信託に押されていますが、それ以前はiFree S&P500インデックスは最も低コストなS&P500連動投資信託でした。

次点でiFree外国株式インデックスがよいと思いますが、先進国株式インデックス(MSCI KOKUSAI)は国内の投資信託では昔から激戦のジャンルなので厳しいかもしれません。

「日経225」や「新興国株式インデックス」はポートフォリオの一部として保有するのはOKですが、主力にはなりえませんね。

 

3. お金が必要な時には必要な分だけ投資信託を売却してよい

投資信託を一度購入した後は、お宝のように生涯保有し続けなければならないと考えている方を時々見かけますが、あまりに堅い考え方です。

インデックス投資では複利の効果を最大化するために可能な限り長期保有することが重要ですが、お金が必要なタイミングで必要な分だけ取り崩すのは全く問題ありません。

特に今回のご質問のように無駄遣いをするわけではなく、将来の不動産投資の規模拡大に使うようなケースでは全く問題ないでしょう。

その際重要なのは、近いうちに換金する可能性があるお金は流動性の高い金融資産にのみ投資をすることです。

その点、一般的な投資信託やETFは解約手続きをすれば数日以内に現金化することが可能ですので、投資対象としては問題ないでしょう。

 

まとめ

不動産投資などのビジネスをしており、銀行から融資を受ける必要がある場合、取引銀行との関係性というのは非常に重要です。

少々のコスト差や金利差には目をつむり、一定金額以上の預金をおく、投資信託など金融商品を保有することは意味があるでしょう。

 

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1日3〜5枚程度が適量でしょう。

 

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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