“標準治療”?――
「なんだか古臭い言葉だ」
「本当に効果があるの?」
「抗がん剤をしたら、
吐き気がしたり髪が抜けたりするんでしょ?」
「もっと先進的な治る治療があるはずだ」
がん告知を受けて
このような考えを抱く人は
きっと少なくないと思う
このブログのメッセージでも
そのような話をいただいたこともある
がんサロンにも、
「民間療法をしている人の話が聞きたい」と、
参加された方もいる
ネットで調べまくり、
そのような“療法”や健康食品などに
手を出した人もいる
もちろんそれらは高額で、
且つ、科学的な証明がされていないもの
実際に主治医に、
「なにかいい民間療法ありませんか?」と
聞く患者もいた
当然、医者が科学的根拠のない、
そのようなものを勧めるはずもなく...
確かに、“標準治療”という言葉は頼りない
“少し前の治療”というイメージもある
効果も疑問視してしまう
が、本当は、“標準治療”は、
日々更新されている治療だ
効果や安全性など、
根拠にも基づいている
乳がんになったとき、
民間療法に全く関心のない私は、
周囲から何を言われても聞き流すことができた
が、
「これ、いいよ」
「これ、がんに効くんだって」
「抗がん剤に殺されるから、
抗がん剤はしない方がいいよ」
そんなふうに近所のオバサマや
親戚のオジサマに言われたら...
きっと、医師の言葉より、
近所のオバサマや
親戚のオジサマの言葉を信じるひとは
少なからずいる
病気を治す専門の医師より、
なぜか病気のど素人の近所のオバサマや
親戚のオジサマの言うことを受け入れてしまうのだ
たぶん、そこには、
“抗がん剤(化学療法)”の副作用が
大きく関係しているような気がする
もっと副作用がなければ、
きっとこんな悲しいことも少なくて済むのに
ただ、万が一、
再発をして治療法がなくなったら...
そうしたら、そのときは、
なにかの“療法”に手を出すかもしれない
が、高額なのは確実で、
現実的ではないだろう
さすがに、あと数か月の自分の命に、
数百万円も1千万円もかけられない
もちろん、それだけの財力が
あるはずもない
そもそも、
“標準治療”という言葉がよくない
だから、
“先進”という療法がきらきらとして見え、
“副作用が少ない”と聞けば、そちらへ流れる
“安全性も効果も認められていない”という不安は、
たぶんそこにはない
これだけ長年、研究が続いている“がん”
なのに、未だに
すべてのがんが“完治”には至らない
それだけ“がん”は手強いのだと思う
解明するのが難しいのだと思う
だから、簡単に、なにかを食べて
がん細胞が消えてなくなるわけでもなく、
なにかをしてがんが治るわけでもない
ある医師が言っていた
「田舎地方に行くほど医師の言葉より
近所のオバサマの話を信じる」
と――
今日は上弦の月
雲の隙間から、
ようやく顔を覗かせてくれた半分の月
そんな今日は、夕陽も美しく――
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Source: りかこの乳がん体験記
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