おはようございます。
私自身は、若いうちから配当だけに照準をあわせた投資はする必要はないと考えており、むしろ若いからこそ成長性の高いグロース株もポートフォリオに取り込むべきだと考えています。
その一方で、税制上有利ではないと頭では理解していながら、配当金というのは何回もらっても嬉しいものです(仮に少額であっても)。
高配当戦略には大きく分けて高配当の個別株を順次買い足していく方法と、VYM、HDV、SPYDなどの高配当株ETFを購入する方法に分かれます。
私自身は、高配当株投資というのは実際にやってみると意外に難しく、投資初心者の方は適切に分散されたVYM、HDV、SPYDなどのETFで実践するのが無難だと考えています。
高配当株を買い漁るならばVYM、HDV、SPYDでよい?
配当収入の最大化という目的だけならば個別株がよいが・・・
配当収入を最大化する目的のためだけならば、確かに高配当の個別株をコツコツと買い集めた方が賢い戦略です。
それは、個別の高配当株の中には配当利回りが5〜6%という銘柄もあるからですね。
高配当株の集合体であるETFではさすがに5%以上の利回りというのは狙えません。
その一方で、高配当株の中には購入後に株価が下がり続けて泥沼のナンピン地獄に陥るハズレ銘柄も散見されます。
ナンピンし続けた後に再浮上してくれば問題ありませんが、最終的に減配・無配に転落するといったことがあれば目も当てられない事態となります。
この辺りをうまく見極めることができればよいのですが、初心者の方には難しいこともあるでしょう。
10銘柄〜20銘柄程度に分散されていれば、仮に1銘柄がトラブルに陥ってもポートフォリオ全体のダメージは少なくすみますが、投資を始めたばかりで手持ち資金が限られる時には一気に10銘柄も20銘柄も購入できないというのが現実です。
よって、高配当株投資というのはある程度まとまった資金がある方に向いていると言えます。
それでも高配当株を購入したいという場合にはVYM、HDV、SPYDといった高配当株ETFが便利ですね。
VYM、HDV、SPYDのような高配当株ETFの方が安心
VYM、HDV、SPYDのような高配当株ETFは数十〜数百銘柄への分散がされているため安心です。
高配当株の集合体ですので、大きな利益成長は期待できないものの、長期間保有し続ければある程度のキャピタルゲインも期待できます。
ある程度のキャピタルゲインも得つつ、高配当個別株ほどでないにせよインカムゲインも得たいという方にはピッタリの商品です。
ただし、米国高配当株というのは配当金に対して米国と国内で二重課税がかかるため長期的な目線でトータルリターンを考えた時には不利ですね。
もちろん、外国税額控除で一部の税金は取り戻せますが、手間は手間ですし税制上不利なのは間違いありません。
VOO、VYM、HDV、SPYDの3年パフォーマンスを比較
参考までに、VOO(S&P500)、VYM、HDV、SPYDの2016年1月〜2019年4月のリターンを比較してみます。
本当は可能な限り長期のデータで比較すべきですが、SPYDのデータが2015年末からしか得られないため3年間だけの比較です。
まずは純粋な取引値の推移です。
(チャートはYahoo financeから引用)
このチャートを見る時の注意点は、2018年12月を除いて暴落と言える相場が含まれておらず、リセッション時の傾向を読み取ることができない点です。
取引値の推移だけを見ますと、VOOが+51%に対して、VYMとSPYDが+38%、HDVが+35%ですのでVOOが有利です。
次に、配当込みのトータルリターンで比較します。
結果を見ますと、トータルリターンが最も優れているのはもちろんVOOですが、VYM、HDV、SPYDといった高配当株ETFもよく検討していると言えます。
3.0%〜4.0%程度の利回り(税引き後2.0%〜3.0%程度)を得ながら、同時にある程度のキャピタルゲインも狙えるのが株式ETFのありがたい所です。
高配当個別株の場合ですと、相場がよい時でもここまで綺麗に右肩上がりのチャートにはならないことが多く、難しいですね。
ホールドし続けるだけで初心者の方でも簡単に高配当株投資を可能にするという意味で、VYM、HDV、SPYDといった高配当株ETFの存在は大きいと思います。
まとめ
初心者の方が下手に高配当株を買い漁ると、時にナンピン地獄に陥ることもあるため注意しましょう。
10銘柄〜20銘柄へ分散すればリスクを低減できますが、そのためにはまとまった資金が必要です。
資金力の低いうちはVYM、HDV、SPYDといった高配当株ETFが便利だと思います。
ただし、正直に言うと長期にホールドするならばVTIやVOOの方がよいですね。
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こんな記事も書いています。
個人的には、600万円程度で高配当株投資を実践してもインパクトは小さいと思います。数千万円規模になればスケールメリットが働きます。
2018年12月の調整局面ではVYMやHDVの利回りが3.5%を超えていました。こういう時期にコツコツ拾っていきたいですね。
VYMはよく検討していると思いますが、長期保有前提ならばやはりVOOかVTIが強いです。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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