海の神よりのメッセージ【人類の“荒波”を乗り越えよ】

「いつの時代も、“海”と人間はけして切り離すことはできません。

海とは、生命の根源であり、なおかつ生活の糧として人類を支えてまいりました。

さらには人は、“人生”そのものを海にたとえ、荒波を乗り越え、人生を切り拓くなど、様々に言い表します。

人類の歩みはこうして、海と共に、今なお続いているのです。

自然の流れ（摂理）に乖離（かいり）する生き方は、どこか脆（もろ）く、そして、ときに思わぬ危うさをも露呈します。

人間が自然と共に暮らしてきたことで備えたあらゆる機能、そして力は、近年各段に衰え、ゆえに、有事（災害などの非常事態）への対応が実に難しい。

さらには、人生の紆余曲折（うよきょくせつ）、浮き沈みのさなかに、あたかも波を乗りこなす（＝上手く対処する・鷹揚に受け流す）ことが叶わず、尊き命が（自死などで）途絶えてしまうことが後を絶ちません。

人間が抗（あらが）おうにも抗えない物事は、現に、幾重にもあるでしょう。

先（希望）の見えない、まさに暗闇のなかに彷徨（さまよ）うこともある。

それでも先人たちが、いつの時代も希望を胸に、自らの持てる力を発揮しあらゆる難局を打開してまいったことを、あなたがたはけして忘れてはなりません。

その恵みは人類を支え、同時に、厳しさをも教えます。

地球ならではの、こうした厳しさのさなかに、それでも続く未来へと向けて、あなたがたは、また一つ、新しき荒波（難局）を乗り越え、果敢に進まねばならぬのです。