一生着られない。

その他

私は着物が大好きな子どもだった

いつも、

「着物が着たい」

そう言っては母を困らせた

実際、行事がなければ
着物など着る機会がない

それが幼い子どもなら尚のことだ

それでも夏になると浴衣を着せてくれた

クリスマスと正月と誕生日の次に
テンションが上がった日だ

が、浴衣の時期は短い

春になれば、「まだ着られないの?」

秋になれば、「もう着られないの?」

と、母に詰め寄った

浴衣は大人になってからも好きだ

一年に一度、
お祭りのときにしか着られないが、
それでも子どもの頃の、
あのわくわくとした気持ちが蘇ってくる

...が、それも今はない

乳がんの手術をしてから
一度も袖を通していない

...というより、
“着られない”と言った方が正しいかもしれない

理由は、“腋窩リンパ節郭清”

わきの周囲や乳房の痛み、
そして、締めつけによる、
リンパの流れの遮断に不安があるのだ

実際、腋窩リンパ節郭清をした人が、
ウエストニッパーを着けてリンパ浮腫になった

そんな話を聞くと、
やっぱり着るのを躊躇する

母が亡くなったときでさえ、
私は着物の喪服を着なかった

喪主の家族は洋装ではなく
着物を着るのがこの地域のしきたり

が、私は通夜も葬儀も洋装で通した

「佐藤家の長女はあんな恰好をして
 どうもならんな」

と、親戚や母の友人たちから
思われていたかもしれないな...

  今朝も12℃と寒い朝

2022/07/22 朝の空

  空には雨を知らせる雲が並んでいる

  あしたはまた大雨だ...

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Source: りかこの乳がん体験記

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