おはようございます。
株式投資、特に個別株投資において最も重要なことは何でしょうか?
私の意見では、保有株の株価が不調な時期が続いたとしても、その株を保有するシナリオが崩れていない限り粘り強く保有し続けられるかどうかだと思います。
どんなに優れた企業の株であったとしても、購入した時点から右肩上がりに上昇し続けることはほぼありません。
株価がしばらく低迷したとしても、その企業の成長性を信じられる限り保有し続けられるか否かが非常に重要になります。
株式を長く保有し続けることが難しい理由と対処法
本日の記事の要点は以下の通りです。
1. どんな優良企業であっても株価は必ずしも自分の思い通りには動かない
2. 保有株が長期的に成長していくストーリーが描けるかが重要
3. その銘柄を保有し続ける前提条件が崩れたら売却を検討しよう
以下詳細をみていきます。
1. どんな優良企業であっても株価は必ずしも自分の思い通りには動かない
個別銘柄を選択する時には、その時点で得られる企業の決算や財務状況、チャートなどをもとに、「これからこの企業は成長していくだろう」という自分なりの根拠を持って購入するはずです。
ところが、実際にはどんなに優れた企業であったとしても、購入した後に常に自分の思い通りに株価が動くことはありません。
どんな企業であっても世界経済の大きなうねりには強制的に巻き込まれますし、時代の流れによってセクター(業種)の好不調も循環しますので、株価の動きというのは単に良い企業だから上がり続けるというほどシンプルではないからです。
しかし、本当に優れた企業であれば、短期的には想定通りに株価が上がらなかったとしても、長期で保有し続けることによっていつか必ず報われる時がやってきます。
それまでに10年近くかかることもありますが、粘り強く保有し続けられるかが勝負の分かれ目と言えます。
2. 保有株が長期的に成長していくストーリーが描けるかが重要
個別銘柄を購入する時に重要なのは、自分がその銘柄を購入するに至った理由を明文化しておくことです。
そして、株を購入した後もその企業の決算や財務状況などを注意深く観察し、その企業が成長していくストーリーが思い描けるかどうかを定期的に確認することが重要です。
株式投資の世界では、どんなに優れた企業であっても5年程度株価が冴えない展開になることは日常茶飯事です。
5年ほど経過した後に、それまでの不調が嘘であったかのように急激に株価が伸びることもしばしば経験します。
ところが、実際には自分の保有株が5年間も株価低迷期が続いている時に、ネットニュースやSNSで「○銘柄の株価絶好調!」といったニュースを聞くとそちらに飛びつきたくなるのが人間心理です。
人間は常に「今すぐに儲けたい」と思うものであり、この心理戦に負けてしまうといつまでたっても株式投資で成功できないことになります。
3. その銘柄を保有し続ける前提条件が崩れたら売却を検討しよう
短期的な株価の動きにとらわれすぎると株式投資で成功するのは難しくなります。
逆に、それまで順調に株価が伸びてきた銘柄であったとしても、それ以上成長するシナリオが自分の中で描けなくなったら売却を検討しましょう。
株を保有する理由が失われているにも関わらず、株価だけにとらわれて欲を出して保有し続けると、株価が軟調になった時に売り時を逃す可能性が高いです。
「この不調は一過性のもので株価はすぐにもとに戻るのでは?」という何の根拠のない想像だけで株を保有し続けると、たいていは株価がみるみるうちに下落していき、大きな含み損を抱えることになります。
致命的なダメージを避けるためには、
・その銘柄を購入するに至った理由は何か
・どのような条件が崩れたらその銘柄を売却するのか
といった事柄を明確にして相場に臨むことが重要になります。
まとめ
どんなに優れた企業であっても数年くらい株価が低迷することはしばしば起こります。
自分の中でその企業が成長していくストーリーを思い描き、それを信じて保有し続けられるか否かが勝負の分かれ目になります。
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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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