おはようございます。
最近は投資に関するご質問をいただくことが多いですが、資産形成の基礎として、投資成績よりも「収入ー支出」を最大化することが重要です。
投資成績というのはどんなに腕が良い人でも運の要素が絡みますが、収入や支出というのはある程度コントロール可能だからです。
よって、「収入ー支出」を最大化する工夫をした後に投資のスキルを上げるようにした方が結果的に効率がよいのです。
この順番を間違えますと、いつまでもお金が貯まらないということになります。
投資よりも「収入ー支出」を最大化することが最も重要
以前に当ブログで何度もご紹介していますが、資産形成の本質は、
資産=(収入ー支出+運用益)x運用期間
この式に集約されています。
このうち、最も運の要素が絡むのは「運用益」です。
実力やスキル、運が求められる「運用益」の部分を真っ先に伸ばそうと考えることは、最も難易度の高いところからゲームを攻略しようとしていることになります。
それは非常に非効率ですね。
一方で、運用益以外の「収入」「支出」「運用期間」はある程度自分の力でコントロールが可能です。
家計簿をつけることが基礎の基礎です
資産運用を始めたばかりの方は、株式投資のことではなく、まずは家計の見直しから始めるべきです。
家計を見直そうにも、家計が目に見える形になっていなければ見直す術がありません。
よって、基本中の基本ではありますが、これから資産形成を始めようという方が真っ先にやるべきことは家計簿をつけることなのです。
家計簿をつけて、自分の収入と支出、税金などを正確に把握することが最優先です。
これらが数値として目に見える形になっていなければ、自分の家計のどこが問題で、どこを改善すべきか絶対に分かりません。
私が資産形成を始めた頃は、Excelで細々と収入や支出、税金を管理する必要がありました。
最近では、マネーフォワードなどのクラウド家計サービスで管理するのが主流ですね。
私自身も2014年からマネーフォワードに切り替えていますが、現金での支払いを可能な限り避け、クレジットカードやSuicaなどの電子マネーに集約することによって本当に手間いらずで家計簿をつけることが可能です。
私は有料版に切り替えましたが、無料版でも十分な機能を兼ね揃えているため、ぜひ使ってみてください。
運用期間は長ければ長いほど有利である
一般的に、投資には複利の効果が期待できるため、運用期間を長く確保するほど有利であると言われます。
ところが、冒頭の
資産=(収入ー支出+運用益)x運用期間
という計算式をよく見てみますと、運用益だけでなく、「収入ー支出」の部分にも運用期間の掛け算は適応されます。
これはよく考えてみれば当然のことで、資産を増やす手段は株式投資だけではありません。
仮に株式投資を全く行わなくても、「収入ー支出」の部分を毎月40万円まで増やせば、約20年で億万長者です。
もちろんこれは極端な例ですが、最も重要なことは「収入ー支出」の部分にも時間の掛け算は適応されるので、副業や節約を始めるならば早ければ早いほど有利という事実です。
この部分を見過ごしたまま、投資の運用益を上げることばかりに集中しすぎると、手間をかけた割に全然お金が貯まらないという負のスパイラルにはまることになります。
まとめ
「収入ー支出」を最大化することの重要性に気が付き、いち早く家計簿をつけて自分の家計の弱点を把握した人が資産形成のスタートダッシュを切ることができます。
この部分をおろそかにして、どの投資信託がよいか、どの株がよいか、どのETFがよいかという議論ばかりしていると、いつまでたってもお金が貯まらないことになります。
【おすすめ節約本】
具体的な節約術というより、節約に関するマインドを植え付ける意味で、以下の2冊を読むことを強くおすすめします。
本多静六氏の『私の財産告白』に書いてある「給与の4分の1天引き貯金法」は資産形成の王道です。
『となりの億万長者』を読むことで、資産形成に成功した人々がどのような生活を送っているかを学び、自分の生活に取り入れましょう。
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こんな記事も書いています。
今までに家計簿が続かなかった経験がある方は、現金決済をやめてマネーフォワードで支出を自動管理しましょう。
最も手っ取り早い節約術は、固定費のすべてを一枚のクレジットカードに集約させ、1.0%以上の還元を受けることです。固定費を現金で払うのは禁忌です。
振込手数料やATM利用手数料を何も考えずに払っているうちは、資産形成は進みません。このような手数料の積み重ねが長年では大きな違いになります。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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