夕方の、
ほとんど患者さんいなくなった、
だだっ広い院内のロビー
「カシャッ」
と、
スマートフォンのシャッター音が響く
振り返ると、
ダウンコートを着た、
30代くらいのサラリーマン風の男性が
携帯を手に
どこかに電話しようとしている
「もしもし...。
今、生まれました」
にこやかな声だ
「とりあえず一報を...と
思いまして――」
たぶん、電話の相手は、
彼の会社の上司
病院から、
「赤ちゃんが生まれそうだ」
という連絡を受け、
職場から駆けつけてきたのだろう
...というのは、
私の勝手な妄想
「女の子? 男の子?」
と、聞かれたのだろうか、
「女の子です」
と答える男性
今にも喜んで
飛び上がりそうな勢いである
『子どもが生まれた...』
子どもが産めなくなった私が、
ここにいる――
『ここは、そういう場所か...』
新しい命が生まれる場所
そして、命が失われる場所
私たちのように命にかかわる病になり、
治療に通う場所――
なんだか複雑な思いが過ぎった
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
氷点下23.4度
凍える朝の空に、逆四日月
(新月の3日前)
朝焼けに輝く細い月が美しい
この景色は、
極寒の朝の
ちょっとしたご褒美だ
そのあとには、彩雲
(環になっているのは、
光環(光冠)という現象らしい)
その後はさらに、うろこ雲の大群
どんどん成長していくうろこ雲
そして現れた、
まるでブラックホールの空
“うろこ雲は、天気が崩れる前触れ”
と、言われている通り、
あしたから大荒れらしい
被害が出ませんように...
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Source: りかこの乳がん体験記
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