がん治療の未来は―― ~どこまで期待していいのだろう...~

その他

  『消炎・鎮痛薬、
    がん免疫活性化』――

少し前になるが、
新聞にこんな記事が載っていた

なんでも、
腱鞘炎の治療薬として処方されている薬剤、
“セレコキシブ”が
がんに対する免疫を活性化させるのだとか
 (ここ北海道の、
  旭川医大の研究部グループが発見)

  ここでも出てきた、“~シブ”

  がんになってから
  やたらと耳にするようになった薬剤名、
  “~マブ”や、“~ニブ”

   ☆関連記事は下記へ

「えー、腱鞘炎の薬ががんに...!?」

にわかには信じられない記事である

が、すでに昨年12月、
国際対がん連合の機関誌に
論文が掲載されているようだ

とりあえず、
乳がんを発生させたマウスの実験段階では、
この“~シブ”を投与したところ、
免疫細胞のひとつである、
“キラーT細胞”の回復が確認されたそう

  “乳がんを発生させる”ということが
  すでに信じられない

 【実験結果】

  ○セレコキシブ投与開始から24日後
    ・・・マウス7匹中1匹が治癒

  ○セレコキシブ+cGAMP
    ・・・マウス7匹中3匹が治癒

  ○セレコキシブ投与なし
    ・・・治癒したマウス0匹

  ○cGAMPのみ投与
    ・・・治癒したマウス0匹

   ※cGAMPは、
    免疫細胞を活性化させる薬

...ということで、
薬を併用させることで
治癒率は上がるようだ

が、
この結果をどう捉えればいいのだろう

研究グループは、

  ○セレコキシブには
   重い副作用がない

  ○安価な薬

  ○ヒトへの臨床研究が進めば
   がん治療の効果が上がることが
   期待される

...ということらしいが...

研究者の中では、
このマウスの治癒率は
「成功」といえるのだろうか

がんを経験した私からすると、
この数字は、
とても大きなものとは感じられないのだ

そしてこれから研究を重ね、
実際にヒトに使えるようになるまでには、
何年かかるのか...

そして本当にその日は来るのか...

私が乳がんになってから今日まで、
いくつもの研究が発表されてきた

が、
本当に目覚ましい結果を残す治療法が
現れていない気がする

その結果が出るまでには、
まだ半ばではあるのだろうけど

もちろん、20~30年前から見ると、
確実にがん治療が進歩しているのは
実感している

が――

がんが治る治療薬・治療法

副作用がなければもっといい

そして安価なもの...

そんな“がん治療薬”は、
夢のまた夢なのだろうか...

  【本日のおまけ】

   春めいた雪

2023/02/08 春めいた雪

   堅雪(かたゆき)である

   流氷もそこまで来ている

   まだまだ寒さは続くが、
   それでもほんの少し、
   春の気配を感じる季節になった

   そんな朝は、
   うっすらハロも観られ...

2023/02/08/ ハ ロ

   今日も一日、
   無事に生きられたことに感謝

   あしたも笑顔で――

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Source: りかこの乳がん体験記

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