“末期がん”という言葉に思う。

『医療の世界では、
 “末期がん”とは言わない』――

以前、そんなことを聞いたことがある

「えー、そうなの!?」

と、驚いたが...

一応、“末期がん”の定義としては、

『治癒を目指した治療に反応せず、
 進行性且つ治療困難、
 または治癒不能と考えられる状態』

...らしい

たぶん、再発・転移した場合や、
がん発覚時、ステージⅣと診断された人が
それにあたるのだろう

が、実際は、
“ステージⅣ”といっても
元気に働いている人も多い

再発・転移した人もそれは同じだ

自分自身ががんになって感じることは、
“末期”とは、

『治療法がなくなってしまった状態』

たとえば、ターミナルケアに移行した人、
たとえば余命1か月と告げられた人...

というイメージがある

なぜなら、“ステージⅣ”であっても
再発・転移した人であっても
元気に生活している人はたくさんいるから

母の最期までの2か月をみて、

「あぁ、これが“末期”なんだなぁ...」

そう思った

再発をしたときすでに治療法はなく、
ただ死を待つだけの時間

それでも再発がわかった時点では、
私たち家族には
“末期”という感覚なかった

あんなにしっかり食べて、
普通に生活をしていて...

なのに“末期”なんて思えるはずがない

が、それを自覚しはじめたのは、
がんが好き勝手に身体の中で広がり、
食事も次第に摂れなくなって
身体が動かなくなっていったとき

「余命2か月」を告げられたときだ

“末期”と聞くと、
どうしても嫌なイメージしか湧かない

“死”が待っているイメージだ

おそらく、
“がんは死の病”の時代のまま、
現在まで来てしまったのだろうか

この“末期がん”という言葉こそ、
がん治療が進んだ現代には
不つり合いな言葉のように
感じてならないのだ――

   1日1回、応援のクリックお願いします
       日々の励みになります
    両方押していただけると嬉しいです
       ↓         ↓
    にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへ
  人気ブログランキング   にほんブログ村


 ★しこり発見から治療までの経緯は⇒
こちら

 ★さらに詳しい経緯を更新中⇒≪私の記録≫から

 
Source: りかこの乳がん体験記

コメント

タイトルとURLをコピーしました