「おばあちゃんになっても“りかこ”って、
なんか合わないよね」
と、名前にケチをつけられたのは、
いつだっただろう...
子どもが生まれたとき、
親は可愛い名前や恰好いい名前を
つけようと思うだろう
たぶん、
おじいちゃんや
おばあちゃんになったときのことまでは
考えない
いや、
おじいちゃん、おばあちゃんでも
どんな名前でもいいと思う
「だって
80歳になっても“りかこ”だよ」――
“りかこ”は、
亡くなった母がつけてくれた名前
周囲にも“りかこ”なんて名前の人は
誰もいなかったし、
聞いたこともない名前で珍しがられた
「名前は?」
と、聞かれて、
「りかこ」
と答えると、
「え? なに?」
と、
ほとんどの人は聞き返してきた
「り・か・こ」
「え? みかこ?」
「り・か・こ!」
「いかこ?」
「り・か・こ!!」
「ぎかこ?」
そんなこんなで、
いつも何度も伝えなければならなかった
「みかちゃん」「みかちゃん」と、
しばらくの間、“みかこ”として
間違えられたままのことも
何度もあったっけ...
あるとき母に聞いてみたことがある
「私が生まれたとき、
まだ“りかこ”なんて名前がなかったのに、
なんで“りかこ”なんてつけたの?」
と...
「なんかね、ふと思いついたの」
当初は、“りか”にしようと思ったらしい
が、
「なんとなく気が強いイメージだったので、
“こ”をつけた」
と言っていた
が、周囲からは、
「“こ”がある方が気が強そう」
と、意外と不評だ
そんな私の性質は、かなり気が強い
『そっか、歳をとって“りかこ”なんて、
やっぱりおかしいのか...』
と、あれからずっと
心のどこかに引っかかるものがあった
が、あるとき、
「“りかばあちゃん”って、可愛いよね」
と、言ってくれた人がいた
『え?
“おかしい”んじゃなくて、“可愛い”?』
今の時代、様々な名前がある
“りかこ”だって、
今は珍しい名前ではない
乳がんになって、
ばあちゃんになるまで
生きられるとは思っていなかったけれど、
生きられるとしたら、
『可愛いばちゃんになりたい』
そんなことを思うようになった
「年齢には抗うな。受け入れよう」
そういう言葉もよく聞く
でも私は
受け入れるところは受け入れながら、
徹底的に抗ってゆく
抗わないと、
気持ちも一緒に歳をとってしまいそうだから
“気持ち”って、
やっぱり大切だと思う
母からもらった“りかこ”という名前
笑顔を絶やすことなく、
感謝の心を忘れず、
“りかばあちゃん”という名前に似合う、
可愛いばあちゃんになるのだ
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今朝も気温は氷点下20.7度
この寒さも、
たぶん今日が最後
あすの日中は、+10度の予報
気温差に、
心も身体もついていけず...
そして今日は、上弦の月
さ、あしたも程よくがんばろ...
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Source: りかこの乳がん体験記
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