窪田 僕は朝日新聞に30歳で入社したのですが、最初に給与の説明がありました。提示された金額を見て「ものすごくたくさんもらえるんだ」と思ったのですが、しばらくして労働組合の人からこのようなことを言われました。「我々の給与は安すぎる!」と。これを聞いて、僕は「この人たちは頭がおかしいな」と思いましたね(笑)。
給料以外にもガソリン代や住宅手当などもたくさんもらっていて、非常にいい生活を送ることができるんですよ。でも労働組合の人は「ケシカラン」というわけなんです。
で、上司に相談したところ、このように言われました。「なぜ我々が、高収入なのか考えてごらん。我々は権力を監視しないといけない。権力を監視している人間は、いろいろな誘惑に乗らないように、ある程度の生活保障が必要なんだ」と。
ということは給料の安い雑誌記者は、権力に迎合するということですかね、と聞いてみた。すると「そうとはいわないけど、我々は朝日新聞の記者。なのでそれ相応の報酬をもらわなければいけない。自分はもらいすぎだと思っていない」などと言ってました。
ですから今回のWBCもディスっています。
日本人の悪いクセのひとつに、スポーツでの勝利を、「国威発揚」とか「景気回復」という下心に結びつけてしまうというところがある。しかも、そういうセコいことをやっていると、そのスポーツ自体まで盛り下がってしまう場合もあるからだ。
つまり、今回のWBCの優勝に便乗して「世の中を元気に」「これを景気回復の起爆剤に」なんて叫んでいると、プロ野球の人気が上がるどころか、逆に盛り下がって子どもたちの「野球離れ」に拍車がかかってしまう恐れがあるのだ。
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Source: 身体軸ラボ シーズン2
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