今日は“母の日”
もう、
「お母さん、ありがとう」と、
言うことはできない日
一生、
「お母さん、ありがとう」とは
言われない日
1年に何日か
好きではない日があるけれど、
たとえば、クリスマス
たとえば、誕生日
たとえば、むかし別れた夫の誕生日
母が亡くなってから、
もっとこの日が嫌いになった
子どもが産めなくなってから、
もっともっとこの日が嫌いになった
私と母は、似て非なる母娘
でもやっぱり歳をとっていくと、
顔は似てくる
仕草も似てくる
口癖はもっと似てくる
私は子どもの頃、
おとなしい子だった
親戚の家に行っても、
じっとして動かず正座したまま
出されたジュースにも手をつけない
もちろん話しかけられても
ほとんど答えられない
学校でも、目立たない子だった
目立たないのに、なぜか目立った
クラスの話し合いでは
一言も意見を出さず、
授業中は、
「先生に当てられませんように」と
いつも身を縮めていた
当てられても、答えられなかった
答えがわからなかったわけではない
わかっていても
口にする自信がなかったのだ
だからクラスのみんなには
「頭が悪い」と思われていた
まぁ、賢くはないので、
それはそれでいいのだが...
通知表の裏には、担任から必ず、
「もっと自己主張をしましょう」と
書かれた
『“自己主張”って、なんだ?』と思った
自分の意見をはきはきと言うことが
出しゃばっているような気がしていたのだ
母は私と違って、
外へ出て活躍をするひとだった
たくさんの人から頼られ、
また、自ら任務を背負った
内向的で人見知り
無口で
自分から人の輪には入らない協調性のなさ
そんな私とは、
全く性質の異なった母
ときに羨ましく、
ときに重い存在でもあった
そんな私が乳がんになって、
乳がん体験記を出版した
がんサロンに通うようになった
がんサロンでも体験記を書いた
なにも言えなかった私が、
自己表現をするようになったのだ
講演をしたときは、
「あの子が人前で話せるの?」と、
母が驚いていたことを人伝に聞いた
今では、乳がん啓発運動や、
がん教育外部講師など、活動をしている
私がこんなことをするなんて、
きっと母には想像もできなかっただろう
そして思った
「やっぱり私は母の子だ」と...
やっぱり私はあなたの娘
外見だけではなく、
なにもかもが似てくるものだ
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Source: りかこの乳がん体験記
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