あ、、、、今日は難破船、、って、思う時がある。
介護は先が見えないもの。それは当然。
だって、人の寿命は神様しかわからない。
医者の予後予測なんて、あてになんない。
だから、介護はやっぱり、向き合いすぎてはいけない。
僕も母の介護をしていた時、難破船みたいな状態に陥ってた。
母の表現全てに構いたくなるし、完璧を求めてしまい遊びがなくなる。
他人からの援助の言葉が耳に入らない。自分だけが苦しいと勘違い。
それでも母が大切で、自分自身どうして良いか分からなくなっていく。
先生、私もう全てが嫌になってしまったの。
ケアエールとか、そんなんもうどうでもいいの。
あーーーもう全部終わってほしいの、駄目かしら、、
なんで、この人の介護するって思ったんだろう、、、
あの時、こんな選択したこと、今ころ後悔してるんです。
ザイタクは素晴らしいことは、もちろん多いが、
本当のところ、そうでないことだって、たくさんある。
人間は、人と人がいて、人間だ。
その究極の形が介護だと僕は思う。
相手を想い、相手に委ね、相手と暮らす。
時に、難破船になることだってあるだろう。
それが、やっぱり人間らしい。
ザイタク医療はそんな時、いつだってそばに居て助け舟になる。
今日は、玄関扉を開けた瞬間に、全てを理解した。
あ、難破船。それでも座礁は絶対させないぞと
僕らも覚悟を決めて、時間をかけて関わった。
ティルト車椅子に乗り移り、介助リフトも考えながら、
外のウッドデッキでホットタオルでお顔を温め、肩のマッサージ、
塩チョコパイと冷たい緑茶でお茶をして、その後、苦手なグチュグチュペー。
介護者さんとのお話は、お家の中でうちの保健師にやってもらう。
ざっと1時間で、彼女たちの座礁は回避できたかな。。。。
ザイタクは素敵だけど、やっぱり大変なこともある。
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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
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