時々、病院からお帰りの患者さんが、こう説明を受けている。
なんかあったら、
必ず在宅医の先生に
電話して相談してよ。
救急車呼んだら駄目よ。
なぜか上の3行が抜けて、
帰って来られた日の自宅での診察で、
患者さんがよくこんな風に話される。
先生、ワシ、救急車呼んだらあかんのか?退院の時に、念を押されたんや。
救急車、絶対呼ぶな!って。そやけどな、ワシな、家帰って、
ずっと布団の中に居るんとちゃうやん。たまには散歩に出かけるやろ。
もしやで、もしもやで、そこで、ひっくり返ることもわけよ。
車に轢かれることもあると思うんや。それでも救急車呼んだらあかんのか?
そんな殺生なことないと思わんか?!
そのまま、どこにも連絡できんとおだぶつか?!
うーん。。。。。それね、、、、
うーん、もちろんそん時は呼んでよ。救急車。
救命処置と延命処置のお話の説明不足なんよなあ。。。
ちょっとゆっくり話すから、まあ聞いて。
そこから、もう一度、ご本人のご病気と、
救命処置の意味と、延命処置の意味と内容と、
丁寧に1時間くらいかけてご説明する。
大抵の方は理解していただける。
認知症がお有りでも、年齢が高齢でも、お若くても。
でも、忘れることもあって、繰り返し繰り返し、
こんな話の時間を持つことにする。
まずは、一つ一つを丁寧に。
医療は進歩してきているが、
それを提供する我々の説明に、
はっきり言って進歩がない。
リビングウィルを守るためにまずすべきこと。
お一人お一人との丁寧な対話であると思う。
宇宙人だろうが、地球人だろうが、
お一人お一人との対話からしか何も始まらない。
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