がんになってから、
「再発」
「進行」
という言葉に敏感になった
どこかから聴こえてくると、
ドキッとした
今では少し慣れたものの、
完全に慣れることはない
たぶん、一生慣れることもない
そんな中、前日判明した、
変形性股関節症
ネットは便利なもので
いろいろと調べることができる
医師に言われなかったことも、
質問できなかったことも、
あとで疑問が湧いたときも、
いつでも簡単に知ることができる
誤情報や宣伝、
（科学的根拠のない施術や
サプリメント販売など）には、
気をつけなければならないが
が、それは時として、
つらい現状にぶち当たることもある
いや、ネットで調べたほとんどのことが
受け入れ難い情報だ
私も今回の病で
真っ先に目に飛び込んできたのは、
『進行する』
というワードだった
医師には、
レントゲンに写し出された、
すり減りはじめた股関節の軟骨を指差しながら、
「ここがどんどんすりっ減って、
硬くなっていくよ」
と、言われただけ
そこに、
“進行”という言葉はなかった
調べれば調べるほど
厳しい現実が圧し掛かかった
「がんを告知されたので
インターネットで調べると、
悪いことばかりしか出てこない」
そう言っていた人たちの言葉を思い出す
どれくらいで病気が進んでいくのか、
それが、いつなのか全くわからない
その先に希望は見い出せなくて、
でもきっと、絶望もないのだと思う
とりあえず、今は
できることをやっていく
それだけかな．．．
“先が見えない”って不安だよね
それも、
明るい光の見える“先”ではないから
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Source: りかこの乳がん体験記
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