人はなぜ高い時に買って安い時に売ってしまうのか?

内科医

おはようございます。

「安い時に仕入れて、高い時に売るのが投資の大原則」

と頭では理解していながら、大半の人は真逆の行動をとってしまうのが投資の奥深さであり面白いところです。

「周囲が株を買わなきゃ買わなきゃ!」という雰囲気になると自分も乗り遅れまいと株を購入し、ブームが去っていつでも割安で購入できるようになると、逆に買わないのです。

ビットコインなどまさにその典型ですよね。

2017年末年始の200万円オーバーの時には我先にとビットコインに群がり、今のように70万〜80万円でいつでも購入できる時期には誰も欲しがりません。

本当に不思議だなぁと思います。

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人はなぜ高い時に買って安い時に売ってしまうのか?

投資における人間心理の罠

価格が右肩上がりに上昇し続けている局面では、

「自分も絶対に乗り遅れてはならない!」

「このチャンスを逃したら次は来ないのでは!」

と気分が高揚していることが多いです。

私自身も経験があり、そのせいで大怪我をしてことがあります。

これは一種のハイな状態で、冷静な判断力が完全に失われています。

非常に難しいのは、渦中の本人はハイになっていることを自覚しにくい点です。

買えば買うほど価格が上がっていく局面では、早めに仕入れなければと焦るあまり、

手持ち資金をどんどん投入してしまう人が多いです。

この結果あとで大きな痛手を被ることがあります。

 

上がりすぎたものは必ず下がるという原則

真にやるべきことは逆です。

どんどん価格が上昇していく局面では、後半になればなるほど意識的に買い控えないと甚大なダメージを負うことになります。

上昇局面がどこまで続くかは誰にも分かりませんので、積立派の人は、「ちょっと上がりすぎかな?」と思ったら積立額を減額するのが現実的な手段でしょう。

「一気に上がりすぎたものは必ず下がる」

これは歴史が証明しています。

機会損失を恐れる気持ちはよくわかりますが、永遠に次のチャンスが来ないことはありません。

今回は乗り遅れたと思ったら、次の乗車機会を根気よく待ち続けることも必要でしょう。

 

暴落時は底なし沼にはまるのではないかという恐怖との戦い

暴落時になると逆に、

「今手を出して大丈夫か」

「このまま底なしに暴落し続けるのではないか」

と不安になり手を出せません。

実際には、下げ止まりのある優良商品にきちんと投資をしていれば、暴落時は大きな買いのチャンスであるにも関わらずです。

ポイントは、「下げ止まりのある商品に投資をしているか」です。

ダメ商品は底なしに暴落して本当に消滅しますから注意が必要です。

VTやVTIなどの海外ETFであれば、無価値になる可能性はほぼありませんので、暴落時にも安心して買い向かえます。

 

値下がりした時に他人を攻撃する人は投資に向かない

一番格好悪いのは、値下がりした時に他人を非難する人ですね。

「ブログで◯◯さんが紹介していたから買ったのに価格が下がった」

という批判は最悪です。

自分が購入した後に株が上がろうが下がろうが全ては自己責任です。

自己責任を引き受けられない人は、投資に向いていません。

仮に短期的に儲かることがあったとしても、長期的に相場に居残り続けることは難しいと思います。

順調に行っている時は大絶賛しておいて、少しうまくいかなくなると他人のせいにするのは、投資に限らず人として格好悪いのでやめましょう。

 

投資はメンタルを試される勝負

結局、投資はメンタルを試される勝負だと思います。

・周りが盛り上がっている時にあえて動かない勇気

・誰もが恐怖心から買えずにいる時に買い下がれる勇気

こういった強靭なメンタルを持っている人が大きく勝ちます。

「自分にはこのような強靭なメンタルはない!」

という人は人間心理の入り込む余地の少ない仕組み作りに徹したほうがよいでしょう。

 

人間心理を排除し自動化するのも一つの方法

幸い、一昔まえと比べると、貯蓄や投資を自動化できる仕組みがいろいろ備わってきています。

1) 毎月の給与のうち、貯蓄や投資分は自動天引きにする

2) 投資信託やETFは自動積立とする

3) 外貨を外貨積立で購入する

4) ウェルスナビやTHEOなどのロボアドバイザーに丸投げする

などです。

2〜4はそれなりにリスクがありますので、万人におすすめはできませんが、1は給与所得者全員が実践すべきだと思います。

自分の意思の強さを過信しないことが重要ですね。

「自分の想定以上にうまく行き過ぎている時ほど注意をする」

やや悲観的すぎるかもしれませんが、投資はそれくらいでちょうどよいと思っています。

 

まとめ

「安い時に買って高い時に売る」

言葉にするのは非常に簡単ですが、実践するのは大変難しいことは投資経験者ならば誰でも身にしみていると思います。

強靭なメンタルを持ち合わせていない人は、投資を仕組み化することも考えたほうがよいでしょう。

 

【おすすめ投資本】

投信積立をこれから始める方には以下の書籍がおすすめです。

一度は読んでおきましょう。

忙しいビジネスマンでも続けられる 毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術 (アスカビジネス)

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全面改訂 ほったらかし投資術 (朝日新書)

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こんな記事も書いています。

私は主に海外ETFを購入していますが、SBI証券の新サービスにより「積立ETF」が可能となり、大変助かっています。一度にまとまった金額を投資する人には大変おすすめです。

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インデックス投資では、各種サービスを活用することでほぼ100%自動化することが可能です。人間心理を排除するという意味ではこれ以上ない投資法といえます。

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2018年現在では、10年以上相場に身をおいている人はかなりの含み益があると思います。このように、10年以上相場に居続けることで徐々に腰の強いポートフォリオになってきます。

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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