「点滴終わりそうなんですけど...」――
それは、乳がんがわかる半年前
子宮筋腫の摘出手術を受けるため、
産婦人科に入院をしているときだった
手術前日、入院
予定通りの、生理2日目
3日目が手術となってしまった
生理痛がひどい私は、
いつも飲んでいる『イブA錠』を持参し入院
もちろん、服用してもいいかどうかは、
医師に確認済みだ
まぁ、飲んだところで、
いつものように
ほとんど効かないのだが...
手術から2日目くらいだっただろうか
私はまだ抗生剤の点滴を受けていた
点滴がなくなりそうだったので
ナースコールを押した
「どうされましたか?」
天井のスピーカーから
看護師さんの声が聞こえてくる
まだお腹に力の入らない声で、
「点滴終わりそうなんですけど...」
と伝える
天井からは、
「今日、まだ点滴ありますか?」
と、訳のわからない問い
「え? わかりません」
『...というか、
なんで患者の私に聞く?
看護師のあなたが把握していないの?』
と、疑問に思っていると、
「今、誰もいなくて、
私、わからないんだよね~」
と、天井
しばらく待ったあと、
たぶん、天井の主だと思われる看護師さんが
病室に現れた
もう点滴はカラカラだ
「もう今日は点滴ないみたいだから...」
と、後処理をしてくれた
その看護師さんのユニフォームが違うことから、
もしかすると、“産科”と“婦人科”の担当が
違うのかもしれない
それにしても、患者の私に聞かず、
ほかの看護師を探して
確認すればいいのではないか...と、
思うのだが...
その看護師、帰り際、
病室の戸を開け振り向きざまに、
私の『イブA錠』を見て、
「そんなの飲んで効くんだね。
“気持ち”って大きいんだね」
と、捨て台詞
『ロキソニンもボルタレンも、
なんにも効かねーよ!!』
なんだ、あの、おばちゃん看護師...
あれから私は、これを飲むたび、
あのときの忌まわしい出来事を
思い出すのだ
ああいう人...って、
誰にでもあんな態度なのだろうか
なんか哀しいね...
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Source: りかこの乳がん体験記
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