おはようございます。
新NISAでは長期保有でリターンを狙いにいくのが王道なので、インデックス投資が基本だと思います。
しかし、高配当株投資もインカムを求める投資家から人気があります。
「新NISAでインデックス投資か高配当株投資かどちらがよいか」については様々な意見がありますが、投資効率だけ考えればインデックス投資の方がよいでしょう。
もうこの議論100回やったので僕の中で答え出てます。
インデックス投資派は資産を増やしたい。
高配当派は収入を増やしたい。目的が違うので意見は合いません。
諦めてください。(諦めました)— S&P500全力マン🇺🇸📈 (@mouketaiyone) January 7, 2024
高配当株投資は分配金の再投資にも新NISAの非課税枠を使ってしまうため、分配金再投資の効率が悪いです。
分配金を自動再投資してくれる投資信託にも「高配当株」をターゲットにしている商品がありますが、分配金を受け取ってその使い道を自分で考えないのなら、はじめからインデックス投資で十分なはずです。
新NISAでインデックス投資と高配当株投資、どんな人におすすめか?
投資効率・トータルリターン優先の人はインデックス投資で決まり
若い人で、これから投資を何十年も続けていく予定の人は、投資効率を考えれば「インデックス投信で決まり」です。
新NISAの生涯投資枠1,800万円は「お宝枠」なので、分配金再投資のたびにこの非課税枠を使うのはあまりにもったいない話です。
シンプルに、新NISAの1,800万円は分配金を再投資してくれるインデックスファンドで埋めきり、複利効果を最大化するのが得策でしょう。
NISAは分配金を出さないやつで埋め終わってから、こういうのは特定口座で買うのがベストということで☺️ https://t.co/phhyTEurV3
— ぱやん (@papayan123_ETF) December 26, 2023
分配金がどうしても欲しければ新NISAの1,800万円を埋めた後に、特定口座で分配金ありの投資信託やETFを買いましょう。
そもそも、分配金がなくても投資信託の一部を必要な時に必要な分だけ売却すればOKです。
リタイア間近でインカムアップ狙いの人は「高配当株」もあり
新NISAで高配当株を購入するメリットは、「国内配当課税がなくなり配当金積み上げの効率が上がること」でしょう。
通常、配当金が支払われる時には20.315%の配当課税がかかりますが、NISA口座内であれば配当課税はゼロになります。
米国株の場合はもう少し複雑で、
1. 米国国内の源泉徴収税 10%
2. 日本国内の源泉徴収税 20.315%
の二重課税となります。
このうち、NISAでは日本国内の源泉徴収税20.315%がゼロになるわけです。
米国国内で課税される分は日本のNISA制度とは全く関係ありませんから、通常通りに10%課税されます。
通常の課税口座であれば、二重課税の調整目的で「外国税額控除」の手続きをすることにより、外国税の一部を取り戻すことが可能です。
しかし、NISAの場合はそもそも国内配当課税が免除されており、二重課税ではないため「外国税額控除」は不可能となります。
これらの理由から、「リタイア間近の人で今すぐに毎月得られる収入をアップさせたい」という方は新NISAで高配当株をどんどん買って配当金積み上げペースを加速させるのがよいでしょう。
インデックス投資でも高配当株投資でもゴール達成まで根気よく継続することが重要
「投資で何を求めるか」はその人にしか分かりません。
自分が選んでいる投資戦略というのは自分の目には良く見えてしまうものであり、他人には自分と全く違う景色が見えている可能性もあるのです。
インデックス投資派の人には「インデックス投資が最強」に見えており、確かにそれを裏打ちする投資理論もあります。
しかし、個別株投資でもインデックス投資を大きく上回るリターンを上げ続けている猛者はたまにいますし、時期によっては高配当株有利な局面もあります。
結局のところ、投資によって自分自身の設定したゴールを達成することだけが重要であり、そこに至る道筋は人によって異なってもOKだと思います。
さすがに訳のわからない詐欺まがいの商品に投資するのは止めてあげた方が親切ですが、インデックス投資にせよ高配当株投資にせよ、長く続けていけば一定の成果は期待できる王道の投資法です。
自分が心から納得でき、長く続けられる投資法を選ぶのが最善だと思います。
まとめ
新NISAでインデックス投資が向いている人は、「若くて投資期間が長く確保でき、投資効率やトータルリターンを優先する人」です。
高配当株投資が向いている人は、「リタイア間近で毎月のインカムを手っ取り早く増やしたい人」となります。
それぞれの特性をよく理解して自分に合った戦略を選びましょう。
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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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