すい臓がんに対する動注療法 

外科医

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みなさま、おはようございます
2代目ガンちゃん先生です

今朝は寒い・・・
九州も雪が少し積もっています

これだけ寒くなると、
インフルエンザ、風邪、また一段と増えそうで
心配です

最近、インフルエンザからの肺炎、
そして、コロナからの肺炎、増えているように感じます

救急病院の受け入れが滞っているようで、
中等症以上の肺炎でも、受け入れ先が見つからないケースが
多く見られます

みなさまも風邪、肺炎、ならないように
予防のマスク、手洗い、うがい、徹底してくださいね

さて、
本日は、希望を感じるお話

すい臓がん
現代の難治がん
です

様々な癌の5年生存率は
医学の進歩で改善してきましたが、
すい臓がんだけは、その改善はとても緩やかで
まだまだ非常に厳しいものです

見つけにくいのもありますし、
手術が非常に難しいのもあります

加えて、抗癌剤治療がなかなか効きにくいというのも
難治癌である所以の一つです

本日、ご紹介は、
岩本内科で治療を行っている
すい臓がんの患者さま

ガンが見つかったときには、
すい臓だけでなく、肝臓にも転移している状態でしたので、
すい臓の手術も行えず、
前医で全身の抗癌剤治療となったようですが、
副作用が強く、継続不能となってしまいました

スライド3

すい臓がんの抗癌剤治療は、非常にパワフルな抗癌剤の種類(レジメ)も多く、
副作用と戦いながら治療を続けるケースも少なくなく、
副作用で続けられなくなることもあります

この方も、それで、いまから7ヶ月ほど前に岩本内科に来られました

カテーテルを留置
今回は、肝臓だけでなく、
すい臓の癌にも薬を分布させる必要がありますので、
すい臓の動脈にも薬剤が流れる位置で
カテーテルを留置
しました

スライド4

ちゃんと薬が分布するかはアンギオCTがあるので、
すぐに確認ができます

まず、これまですい臓がんに最初に使用していた抗癌剤のレジメ(種類)を
動注療法として投与を開始

その3か月後の評価・・
残念ながら、大きくなっていて、
あまり効いてない印象

スライド5

すい臓がんは、非常に厳しい戦いで、
今回、新しい次のレジメに挑戦してみました

それから3ヶ月経過

変化が現れました
数百万あった腫瘍マーカー(CA19-9)が
数十万まで低下

・・まだ高いですが・・

造影CTを撮影すると、

スライド6

肝転移、明らかに縮小

そして、すい臓にある原発の癌も明らかに縮小

経過の画像が下です

スライド7

何より、患者さまが
副作用も無く、とっても元気

今は、旅行に行くのが楽しみだそうです

本当に、このレジメが安定的に効果が出るのか
これは、治療経験を蓄積していかないと分かりません
が、

少なくとも、この患者さまに効いてくれた
それだけで、まずは非常に嬉しいことなのです

全身の抗癌剤治療は副作用で続けられないということを考えると、
岩本内科に来てもらって、動注療法を行えた意味はとても大きいものなのです

すい臓がんともしっかりと戦えるようになれば、救える方々が絶対に増えます!

全身の抗癌剤治療が進歩する中で、動注療法も進化していかねばなりません

今日も、治療です
一つ一つの治療を大切に
本日もガンばりますか

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肝臓がん、転移性肝がんでお困りの方は、いつでも、どんな状態でも一度、岩本内科医院にお問い合わせください。

Source: ガンちゃん先生奮闘記

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