おはようございます。
日本の実質賃金は25ヶ月連続でマイナスとなり、過去最長を更新し続けています。
せっかく「過去最長を更新」するならもっと名誉な記録にしてほしいものですね。
実質賃金が過去2年以上にわたって下がり続けているということは、投資の種銭を貯める難易度がどんどん上がっていることを意味します。
実質賃金が25ヶ月連続マイナスということは、投資の種銭を貯める難易度が急上昇していることを意味します。
新NISAが始まり、eMAXIS Slimシリーズなど低コスト投信が充実しても、肝心の種銭を貯めるのが難しければ意味がないですね。
— ちゅり男/医師・投資ブロガー (@churio777) July 1, 2024
新NISAという最高の投資制度が始まり、eMAXIS Slimや楽天・プラス、SBI・Vシリーズなど優れた投資信託が増え、日本人の投資環境は過去最高レベルにあります。
その一方で、投資に回すお金を貯める難易度が急上昇しているのは皮肉としか言いようがありません。
日本の実質賃金は25ヶ月連続マイナスで、投資の種銭を貯める難易度アップ。コツコツ節約して新NISAでeMAXIS Slim オルカンやS&P500などインデックス投資を続けよう!
日本の実質賃金は25ヶ月連続マイナスで、過去最長を更新
日本の実質賃金が25ヶ月連続でマイナスとなり、過去最長を更新し続けています。
実質賃金とは、労働者が実際に受け取った給与(名目賃金)から物価上昇分を除いたもので、購買力の実態を示す指標です。
最新の今年4月分のデータでは、労働者が実際に受け取る給料(名目賃金)は2.1%増でしたが、消費者物価指数が2.9%上がったため、物価上昇分を差し引いた実質賃金はマイナスとなりました。
「物価上昇の勢いに賃上げの勢いが全く追いついていない」状態と言えますね。
急速な円安の影響もあってインフレの勢いはしばらくおさまりそうにありませんし、少子高齢化の影響で社会保険料も年々増大しているため、実質賃金がプラスに転じるのはまだまだ先になりそうです。
投資の種銭を貯めるための家計管理スキルが最重要に
日本人の投資環境に関しては、
1) 今年から新NISAという神制度が始まったこと
2) eMAXIS Slim オール・カントリーやS&P500など超低コストインデックスファンドが増えていること
など、過去最高レベルにあると言えるでしょう。
その一方で、実質賃金が25ヶ月連続減ということは今までと同じように暮らしていると資金繰りが徐々に厳しくなることを意味します。
毎月の生活で手一杯なのに投資の種銭まで貯めなければいけないわけですから、大変なのは言うまでもないですね。
私たち個人投資家に求められているのは投資スキルではなく、投資の種銭を用意するための節約など家計管理スキルなのかもしれません。
投資自体は「新NISA x インデックス投資(オルカンやS&P500)」で十分
投資が趣味ではなく資産形成の手段に過ぎない人にとっては、やるべきことは非常にシンプルです。
具体的には、
1) SBI証券や楽天証券など、主要なネット証券のどこかに口座開設する
2) 総合口座と一緒にNISA口座も同時開設し、新NISAを利用可能にする
3) つみたて投資枠は、毎月10万円を上限にクレカ投信積立を利用する
4) 年間120万円で足りない分だけ、成長投資枠でもオルカンやS&P500に投資する
くらいです。
投信積立は初めの設定だけすれば何もやることがないので、投資自体は非常に楽なんです。
ところが、投資の世界は最後は物量が物を言うので、「毎月3万円ずつ積立投資」をしている人は、「毎月10万円ずつ積立投資」をしている人に絶対に勝てません。
もちろん、超ハイリスク銘柄に集中投資して運良く株価が急騰すれば積立金額が少ない人が勝つかもしれませんが、あまりに再現性に乏しいですね。
オルカンとS&P500、どちらのインデックス(指数)に投資するにせよ、一番重要なのは「15年〜20年の長期にわたってその指数を信じて投資し続けられるか」です。
株式投資は短期的には相場の変動によって大損するリスクがありますが、長期になるほどリターンが安定してくることが分かっているからです(下図参照)。
もちろん、何年投資を続けていても暴落は避けられませんが、長年投資を継続することにより、それまでに積み上げた利益が暴落から自分の身を守ってくれるのですね。
まとめ
日本の実質賃金は25ヶ月連続で、過去最長を更新し続けています。
不名誉な記録なので残念ですが、家計管理スキルを磨いて新NISAでオルカンやS&P500への積立投資を続けましょう。
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いわゆる投資本ではありませんが、社会人の方は一読をおすすめします。
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Tracers S&P500トップ10インデックスが大人気です。
個別株集中投資に近いので、リスク管理に気を配りましょう。
新NISAはオルカンやS&P500への長期積立一辺倒でOKです。
年1回、預貯金なども含めたリバランスは行いましょう。
オルカンやS&P500はあくまで株式への集中投資なので、暴落時には30%〜40%下がる可能性があります。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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