先生、ウチなんかよりお困りの人いるでしょ。
そっちに行ってあげてよ。私はテキトーでいいのよ。
肺がんターミナル期。いつ何時何があってもおかしくない。
咳しながら笑顔で他の患者さんと僕を気遣かわれる。
先生、夜ね、お熱あったの。8℃ね。
カロナール飲む話昨日ちゃんとしてたし、
お電話しておいでって言われてたけど、、、
深夜3時。お電話無しでも飲んでも良いって
言ってたし、義母もニコニコやから。
先生寝てるやろうしお電話せんかったん。
人生の最終段階。イヨイヨもあり得る状況。
だけども僕の睡眠や休みを気遣っておられる。
先生、お母さん、機嫌が良いんよ。ほんとよ。
だからね、来んでええからね、聞いて欲しいだけ。
お電話したんは、ちゃんと出来よるから、
安心して休んで欲しくて、一応お電話しただけよ。
誤嚥性肺炎を繰り返し乗り越え方もご理解されている。
ご家族みんなで支えあいおばあさまを看ておられる。
医者の僕の力を必要とされるのは最後の最後。
こんな僕の休みにまで気を配っていただける。
先生、やっぱり、メッセンジャーじゃなくて、
さっきも書きかけたんですけど、やっぱり、、
もうお電話してお話しした方が早いって思って、
休みの日にかけちゃいました。先生お休みですか？
お電話の方が、患者さんのこと、ちゃんと伝わるし、
先生ともお話ししておきたかったし、でも、午前中、
お電話で患者さんと話してくれてたんですね。
患者さんのお熱も下がってきてるし私もホッとしました。
地域の訪問看護師さんも、いつも僕の休みを気にしてくれる。
『ザイタク』医療は、一人では出来ない。
まして、医者だけでできるはずもない。
患者さんがいて、みんながいて、
僕もこうしていさせていただいて、
おかげ様で『ザイタク』である。
どこまでも感謝謙虚笑顔。
どこまでも当事者意識で。
そしたら、みんなが支えあえる。
おかげ様です。ありがとうございます。
良かったら聴いてください。
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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
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