夢があるから変わる景色が輝くんだ。

医療機関

人工透析がいよいよ終わりに近づいている。

いろいろな延命治療には、止め時がある。

化学療法しかり、人工栄養しかり、

人工透析しかり、どの延命治療も、

ご本人の意思が一番大切で、止め時がある。

 

もちろんそうではあるのだが、やっぱり、

止め時に近づいても、夢は見ていたい。

 

 

人工透析に通う送迎車に一人、

徐々に乗り込めなくなってきた。

送迎車の座席から車椅子への移乗の介助量が増え、

送迎車から介護タクシーへの変更が余儀なくされた。

経済的なご負担増からも人工透析の止め時を迫られた。

人生の止め時を自覚せざるを得ない状況に追い込まれた。

 

移乗困難が生きる希望の光を奪う。

人生のオワリを否が応でも予感させる。

 

終末期リハビリの使命はいついかなる時も希望の光となること。

終末期リハビリは感性。福祉用具の選定や使い方に知識と感性が大切。

場合によっては、夢さえ奪う福祉用具による拘束だって存在する。

 

移乗困難が理由で、人工透析を安易に諦めさせてはいけない。

透析送迎車の乗り降りをあきらめるな。

終末期リハビリを止めるな。

希望の光を消すな。

 

 

車椅子の高さと種類、ベッドの高さを、

終末期リハビリの感性と知識で再調整。

彼と彼の奥さんの目には希望の光が見えた。

そんな夢があるから変わってく景色も輝く。

そんな気がした。帰りにお礼の塩飴とお茶。

嬉しかった。

 

今日も『ザイタクリハ』は、素敵だった。

ご一緒してくれた訪問看護師さんに感謝だ。

 

 

良かったら聴いてください。

 

 

 

 

 

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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」

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