人の最期には耐え難い苦しみや痛みがあることがあり、
この国の医療機関の専門家の多くは、
なんら『消極的安楽死』と変わらない、
『終末期鎮静』を良しとする変な風潮がある。
もしかしたら、誰も『最期』に興味がないから、
医療者だけで勝手にやっちゃってるのかもだが。。
原作長尾和宏先生の映画『痛くない死に方』は、
実は、この事に対するアンチテーゼだったと思う。
『死』を目前にされているお父さん。
腹部の癌で、骨や全身に転移がある。
彼は家族思いで家族に慕われている。
その彼が、どうしようもない痛みと不安で、先日、
病院から転がり込むようにお家に帰ってこられた。
家で、医療用麻薬を合わせられるだけ合わせたが、
それでも、彼の旅立つことへの不安はぬぐえない。
今日も、うちのエース訪問看護師みどりちゃんが、
訪問してくれた。彼や彼の奥さんは、みどり先生!と呼ぶ。
彼女が訪問すると、しばらく笑顔で穏やかになられるのだ。
そんな彼女でもダメな時期にとうとうなってきた。。。
残念だがあと少しで『死の壁』が来て、その後旅立たれる。
先生、熱が8℃で、みどり先生が話してた感じの、
息使いになってきました。少し苦しい感じですが。
午後からは、横浜から息子も帰って来てくれて、
娘家族もみんな居て孫たちもお祖父ちゃんのそばで。
そしたら、今日の午後は、嫌いな頓服も飲まなくても、
ずーっと笑顔で過ごしてたんです。幸せそうでした。
私も、涙が出てしまって。『死の壁』も家族といれば、
このまま、穏やかですよね?
このままで、先生、よろしいですよね?
夕方、『死の壁』が来たことのお電話が奥さんからあった。
ザイタクホスピスに必要なのは専門家の薬やなくて家族の愛。
奥さん、それが何よりのお薬です。
みんなで手を握って、お身体擦って、
たくさん想い出話ししてあげて。
在宅医療に関わるものの謙虚な取り組みなくして、
先に、終末期鎮静に頼ることを良しとしたくない。
こんな偉そうなこと言うくせしてなんだが、、、
今日はみんなに迷惑をかけ風邪で一日寝込んでた。
発言までもさらに謙虚じゃなくて、ゴメンナサイ。
もうずいぶん復活しましたので、大晦日まで、
ラストスパートはお任せください((笑))
それでも、しつこくこれだけはお伝えします。
彼の痛みと不安を緩和したのは、
お家の力と家族の愛とみどり先生。
もう冬だし年末だけど((笑))
良かったら聴いてください。
毎日読んでいただき感謝申し上げます。
良かったら、2つ共に、一日一回、
クリック!!!よろしくお願いします。
たなかホームケアクリニックYOUTUBEチャンネル登録よろしくお願いします。
The post 今日のささやきと昨日の争う声。 first appeared on 三田市の在宅療養支援診療所『たなかホームケアクリニック』.
Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
コメント