『原発不明がん』に思う。

ときどき...

いや、
たま~に耳にする『原発不明がん』

  『原発不明がん』とは――

   十分な検査(画像検査や病理診断)を
   しても、
   原発巣(がんが最初に発生した臓器)が
   特定できない悪性腫瘍

   がん全体の1~5%にみられる

   診断される人が少ないがんのため、
   “希少がん”と言われている

...ということは、
たぶん、
ほかの臓器に転移してから
みつかるのだろう

ということは、
ある程度進行しているのか...

原発がわからないと、
治療も難しそうだな...

もう15年くらい前になるだろうか

『がんサロン』にも
原発不明がんの患者さんが
参加されたことがある

「えー、今の時代に
 なんのがんかわからないの!?」

と、みんなで驚いた記憶がある

そう、“今の時代”に...

当時でさえ、そう思った

あれから約15年

さらに医療は進歩している

それでも『原発不明がん』は
存在している

人間の身体、複雑なのだな...

“がん”ってやっぱり、
そんなに単純なものじゃないんだな...

こんな方もいた

これも15年ほど前の話

「過去に乳がんをした」という、
70代の女性

25年経って再発したらしい

「“もう乳がんは治った”と
 安心していた」

と...

  そりゃそうだよね

が、どうも、
過去の乳がんの転移かどうか
わからないというのだ

なにせ時間が経ちすぎらしい

25年も前のことでは、
たぶんカルテも
残されていないだろう

  今は電子カルテで
  永久的に保存されるので
  安心だ

私の乳がんがわかった当初

おっぱいに潜んでいたがん細胞は、
通常、乳がんにはみられない、
稀ながん細胞だった

そのため主治医は、
ほかの臓器からの転移も疑った

なぜならそのがん細胞は、
たまに、腎臓にみられるらしい

CT検査の結果、
肝臓にがんらしき“影”がみつかった

この“影”が
おっぱいから飛んだものなのか、
それとも肝臓が先なのかを
MRIで調べることになった

「これ、おっぱいからの転移で
 間違いないね~」

MRI検査の画像を見ながら、
主治医はそう言った

...という経緯がある

そのとき、

「検査で、
 “おっぱいが先か肝臓が先か”なんて
 わかるんだ...」

と、驚いた

まさに、“原発”を探したわけだ

おっぱいが先なら、乳がんの治療

肝臓が先なら肝臓の治療

まったく変わってくるのだ

転移でもステージ4でも、
稀ながんでも、
すべてひっくるめて
がんが治る時代が来ないだろうか

それは夢なのだろうか

きれいごとなのだろうか

現状はきっと厳しいのだと思う

がんは手強い

だからこれほどの年月をかけても
未だ研究、研究...

完治に至る特効薬も治療法も
確立されてはいない

“完治する病”とは言えない

せめて、転移でもステージ4でも
がんとつきあいながらでも、
ずっとずっと生きていけたら...

欲を言えば、
“副作用のない(軽い)”治療

もっと言えば、もう少し安価な治療

生活や人生を妨げない治療法を期待したい

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Source: りかこの乳がん体験記

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