久し振りに
寒さと痛みで寝つけない夜
「あしたの朝は冷え込みそうだ」
...と思っていたが、
今朝の気温は意外にも-11.3℃
それほど冷え込みは強くはなかった
が、日中は-4.2℃
冬に逆戻りだ
そして今日は『ひな祭り』...らしい
『ひな祭り』と言っても、
なにも想い出がない
理由は、
“佐藤家にはひな人形がなかった”から
私がいくつのときだっただろう
4歳か5歳くらいだっただろうか
実は母と一緒に
ひな人形を買いに(見に)行ったことがある
私が生まれたのは、
今住んでいる街より
もっともっと小さな町
当時の人口は、約8000人(たぶん)
現在はさらに減少し、
約2500人ほどとか
“ひな人形を買いに行く”と言っても、
売っているような店は町にはなく、
公民館のような広いところに
見に行った記憶がある
たぶん業者が来ていたのだろう
「どれがいい?」
真っ赤なひな壇に飾られた、
たくさんのひな人形の前で
母は私に聞いた
「要らない」
「え? 要らないの? どうして?」
母は驚いていた
そりゃそうだろう、
“女の子”が人形をほしがらないなんて
不思議に思うはずだ
「本当に要らないの?」
「うん。高いから要らない」――
確かに高かった
その金額がどれほどのものなのか、
4歳や5歳ではわかるはずもない
友だちの家に行っても、
五段飾りや七段飾りと
“段が多い自慢”的なものも感じていた
それに幼い私には、
人形の表情が少し怖くもあった
“お人形さん”と言えば、
抱っこをしたり
着替えさせたりできるもの
が、ひな人形は
ただ飾っているだけ
遊べないことに違和感もあった
私が「要らない」と言ったことで
結局、買うことはなかったひな人形
4つ下の妹が
小学校3年生くらいになった頃、
我が家にひな人形がないことを
悲しがっていた
たぶんクラスの女子の家には
立派なひな人形が飾られていたのだろう
母は、
「だって姉ちゃん(りか)が
“要らない”って言うんだもん」
と、私のせいになっていた
いや、事実なのだが...
かといって、
母も買うつもりもなかったようで...
高額なひな人形
私が「要らない」と言ったことで、
実際、母は安堵していたようだ
「あぁ、よかった」と
言っていたのを私は知っている
それに、
「だって、ひな人形飾るの大変なんだよ。
(飾ったこともクセに)
早く片づけないと行き遅れるし」
とも言っていた
ごめん...
ひな人形なくても行き遅れた
しかも出戻った
だから『ひな祭り』と言っても
特になにもない、“普通の日”
そんな、
“想い出がないひな祭り”の想い出である
あしたの朝は、-17℃らしい
暖かくして寝よう...っと
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Source: りかこの乳がん体験記
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