雲ひとつない快晴――
-15.3℃、放射冷却
久し振りに冷え込んだ朝
この寒さも今日が最後だろうか
いや、最後となってほしい
そんな今日は、『がんサロン』
16年と2か月目
よく通ったものである
『がんサロン』がある会場の病院までの、
“心臓破りの坂”
...と、
私が勝手に言っているのだが...
乳がん治療中は
副作用と体力のなさに、
まさに“心臓破りの坂”だった
が、今となれば、
“股関節壊しの坂”
変形性股関節症の私が上るには
やや険しい道である
時折、立ち止まりながらの歩行
まるで挙動不審者である
その坂を上ると
見えてくる公園の入り口
おとついの吹雪で
やはり中は通れなさそうだ
公園の淵を廻って病院へ
公園の出口はこの状況
見事な雪原となっていた
いつも話題に上る、
“がん患者と
がんを経験したことのないひととの壁”
かけられる言葉に
傷つくがん患者たち...
今は以前のように、
「頑張って」という言葉は
あまり上がってこない
「“頑張って”って、
これ以上どうしろと?」
「“頑張って”って、
私、頑張ってないの?」
そんなふうに感じていた患者や家族たち
もちろん私もそうだった
今、多く聞かれるのが、
「元気そうだね」
「もう大丈夫なんでしょ?」
...という言葉
がんは、“手術して終わり”ではない
なのに、手術をして退院をしたら、
「もう治ったんでしょ」と思われがちだ
化学療法やホルモン療法の副作用で
つらい思いをしても、
そんなことは誰にもわからない
外に出れば、つらい顔もできない
そんなときにかけられる、
「元気そうだね」という言葉に傷つく
きっと相手は
心配してくれているのだと思う
その思いが、
そんな言葉になるのだろう
きっと、どう接していいのか、
どんな言葉をかけていいのか
わからないのかもしれない
そして考えてみた
もし私ががんではなく、
友だちががんだったら...
やはりそんな言葉を
かけてしまうのだろうか
かと思えば、
必要以上に心配してくれるひともいる
“がんは死ぬ病気”という
イメージがあるのだろう
「どうなの? 大丈夫なの?」
と、がん患者本人が
引いてしまうほどだ
「“普通”でいいのに。“普通”で。
そんな言葉をかけてこなくても、
がんがわかる前のように
話をしてくれればそれでいいのに」――
がんを経験したひと...
がんを経験したことのないひと...
そこに立ちはだかる暑い壁
そして、深い溝
がんになると、
離れていくひともいる
こっちから離れることもある
逆に、
興味津々で近づいてくるひともいる
「がんになって、友人が減った」
そう言うひとは多い
こんなとき、
“本当につきあっていけるひと”が
真の友人として
残っていくのかもしれないな...
★2つのランキングサイトに登録しています
1日1回、応援のクリック(タップ)を
していただけると嬉しいです
人気ブログランキング にほんブログ村
⇩ ⇩
両方押していただけるともっと嬉しいです
日々の励みになります
★しこり発見から治療までの経緯は⇒こちら
★さらに詳しい経緯を更新中⇒≪私の記録≫から
Source: りかこの乳がん体験記
コメント