『母の日』 ~一番嫌いになった日~

その他

今日は『母の日』らしい

が、もう母はいない

私も母にはなれなかった

だから『母の日』は、
私には関係のない日になった

*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜

子供の頃、
一家団欒を連想させるクリスマスが
大嫌いだった

温かい家庭...

笑顔あふれる家族...

そんな家族の理想が羨ましくもあり、
妬みでもあった

キラキラしたイルミネーションも
ジングルベルも
なにもかもが疎ましかった

そんな私が、
クリスマスを受け入れられるようになったのは、
おとなになってから

自分が選択した人生を
自分の足で歩きはじめてから、
初めてクリスマスを楽しめるようになった

それは、“一家団欒”や
“家庭の温もり”から離れたクリスマスだった

*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜

いつものようにはじまった、
両親の喧嘩

その末に、母に、

「あんたなんか生まなければよかった」

と、捨て台詞を浴びせられたのは、
私が10歳のとき

それから私は
自分の誕生日が嫌いになった

この世に生まれてきたその日を恨んだ

「どうして誕生日を祝うのか」

「誕生日のなにがめでたいのか」

と、いつも思っていた

「私は生まれなければよかったんだ」

「私はこの世にいてはいけないんだ」

と、いつも自分を責めていた

「誕生日も悪くないのかな...」

そう思えるようになったのは、
乳がんになってから

昔の仲間たちが
食事会を開いてくれたり、

「誕生日おめでとう」とメールをくれた

最初は素直に喜べなかった

「私は乳がんになるために
 生まれてきたのか?」

そう思うこともあった

が、
いつまで生きられるかわからない病気になって、

「みんなに甘えるのもいいか」

と、気づいた

嬉しいこと、
楽しいこと、

なんでも受け入れて
しあわせたくさん感じたほうがいい

そんな今は、『母の日』が嫌いだ

もう母はいない

私も母にはなれなかった

だからもう、
一生関係のない『母の日』

まぁ、一応、
母のことは想ってみるけれど...

2025/05/11 母の日

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Source: りかこの乳がん体験記

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