情けねぇ。こんなことを望んでいたのだろうか?

医療機関

1998年3月国家試験に合格し医師免許をもらった。

合格を知ったのは、冷たい手術室の床の上だった。

前日まではお客さんだったがその翌日からは研修医。

合格日当日だけお休みで、胸外教授と河豚料理屋に。

今も医者人生において大切にしている金言を頂いた。

 

 

1998年8月同級生の研修医森大仁君が亡くなった。

彼のお父様は労務士で、大学側を相手取り裁判に。

実は研修医労働基準を問題にしていた訳ではない。

 

ヒポクラテスの誓いにある医療を志した大切な仲間が、

志半ばで倒れた時、その大切な仲間の死を悼むべきだ。

医者の世界においても仲間の死を悼む。当然だと思う。

仲間の死を大切に出来ないものが患者の命は守れない。

 

 

こうして出来た新医師臨床研修制度も21歳になった。

自分の生活よりも、患者の命を、患者の暮らしを、

ヒポクラテスの誓いにあるように、優先する医師は、

いったいどのくらい育ってきただろう?情けねぇ。

同級生の森君はこんな状況を望んでいたのだろうか?

 

 

今日はブログ2222日目。ぞろ目の数字。

節目の日なのに、こんな悔しい気持ちだ。

 

森君のお父様が息子に期待した医師像は、

ヒポクラテスの誓いにある医師像のはず。

 

良かったら聴いてください。

 

 

 

 

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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」

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