診療所

母ゆずりの目の細さ。一重で、笑ってるのか寝てるのか、わからんくらいの、目の細さ。母なんか、あだ名がゾウさんって（（笑））目の細さ故に、そんなあだ名が付いたらしい。母と眼鏡屋に行って、メガネを一緒に選ぶのが、好きだった。眼鏡は良いのを買いなさ...

まるで太陽のもと優しく輝く雑草のように、ソヨソヨと吹くそよ風には、気持ちよく、心を預け体を揺らし、たまに、突風に、ボキボキに折られたりするのもいいだろう（（笑））傲慢な人間にはなりたくはない。同じ土俵で、遊んでらんない。自分が生きるために、...

もう１２年が過ぎたんやなあ、、、この冊子に出逢ったのは、１２年前。劇団ザイタクが、発足した頃。尼崎のさくらい先生と夜通し飲んだ。っていうか、彼の在宅医療にかけてきた想いを聞いた。この冊子は当時の、社会背景を反映して、市民と医療者が熱い議論を...

先生、最期はお薬より酸素より、お経だったわ。少しは罪滅ぼしになったかしら。私にしかしてやれないことが一番役に立ったわ。彼、私に尼僧の免状が届いた時、一番喜んでくれてたのよ。この時のためだったのかしら。。。。。息が止まるときね、目を見開き、私...

先生、あんね、私、この人のことがやっと愛おしく思えるようになったんよ。40年も、ホント、40年もかかっちゃったわ。今は新婚の時みたいなん。人生色々あって、彼女は40年前に出家された。今は、悩める多くの同世代の方のお話を聴いておられる尼さんだ...

旅立たれる30分前まで、娘さんやお婿さんや奥さんと、そして、テレビ電話で、お孫さんたちと、うんうん、って話をされていた。穏やかににこやかに、はにかんだような優しい笑顔で、その時を迎えられた。今朝の訪問看護でも、笑顔で挨拶をされて、、、前日、...

先生、夜中にどうしてもしんどいって言うんです。それで、そばに来てほしいって、息子夫婦に頼んだんです。そしたらお父さん、静かになって。やっと、静かになって。嫁も息子も良くしてくれて、こうやって、送ってやれました。感謝です。お家に連れて帰ってき...

点滴をする。注入をする。食事介助をする。薬を飲んでもらう。どれも愛ゆえの行動だ。点滴をやめる。注入をやめる。好きなものだけ食べる。薬は無理せず。どれも愛ゆえの行動だ。どちらも愛だ。そうなんやけどね、そろそろね、お家で暮らすってことをね、そろ...

制度のせいにして、本当の力を発揮できてない。そんな分野を僕は知っている。ザイタク医療の中心で、本気で熱く、暮らしを支える。そんな分野を僕は知っている。地域づくりが上手く行っていない？！その原因はなんだ？地域包括ケアの哲学。そんな分野を僕は知...

コロナ以前も、コロナの最中も、コロナ後の今だって、ザイタク医が近くに居ないって、声はよく聞く。でも良く考えてみよう。コロナ以前も、コロナの最中も、コロナ後の今だって、ザイタク医って、そばに居て欲しいと思いませんか？！どんな時だって、ご本人の...

21年前の今日、2001年6月8日　附属池田小の事件があった。8名の児童の幼い命が奪われた。当時、同世代の子を持つ親として、他人事ではなかった。今年、卒業生の息子は大学生になり娘は高校生になった。8名の方々も、この事件がなければ、きっと息子...

先生、母ね、点滴抜いちゃって、、、それでも、血液検査の結果まだ良くならんし、病院の先生は、もう少し、あともう少し抗生剤。場合によっては輸血もいるかもって、、、でも、入院してるし逢えてないから、よおわからんのですわ。母の願い、一人暮らしで、最...

天才無免許外科医　ブラックジャックを皆さんご存知だろう。宝塚ご出身の手塚治虫先生の名作だ。こんな無免許の医師の志の高さに、幼かった僕でもすごい衝撃を受けたのが、まるで昨日のことのようだ。小さい頃から、大好きな祖母が暮らす宝塚で、手塚治虫マン...