医療機関

おかえりなさい！退院おめでとうございます！そう言って、退院された日、住み慣れた我が家で訪問診療が始まる、よくある風景。血圧を測ったり、酸素の量を測ったり、聴診器をあてたり、うちの保健師が、保険証を確認したり、退院時の処方を確認したり、なんや...

ある大好きなケアマネさんに、「先生、ザイタクって、なんですか？！」って訊かれた。そうだ、ザイタクって、何だ？！『在宅』じゃなくて、『ザイタク』その質問を聴いていた仲間の眼鏡屋さんが、「撮った映像をまとめて、在宅に乾杯！という題名でYouTu...

昨日のインスタライブ予告編で、北山さんご夫妻にご出演いただいた。本番は、10月19日月曜日20時～。お時間がありましたら、ぜひ、彼らの話を聴いて欲しい。障害を持ちながら、前向きに暮らしていくことの、素晴らしさを見聞きして、心から尊敬し、応援...

お母さんに、洗濯物の畳むのと仕舞うの、やってもらってます。大丈夫でしょうか？おそるおそる、娘さんが尋ねられた。認知症の母を介護する娘さん。この夏に、同居を始めた。母は一日中寝て、なんにもしないです。だから、自分のパジャマとパンツは、畳んで、...

せんせい、あと4年。わたしはそれで満足して、マリア様のもとへ行くから、それまで、お願いしますよ、せんせい。92歳の認知症のおばあさんが、そう話してくれた。なんで、あと4年なんですか？せんせい、東京オリンピックがあるのよ。4年経って、それを見...

治療の時、どちらも真剣勝負だ。患者も医者も。そんな時、どちらも譲れず、どうしても喧嘩別れになってしまうことだってある。とくに、残り人生が少ない時、関係の修復が難しいことだって、残念だけどある。でも、お互いに、ココロのわだかまりは、辛いもんだ...

この家に行くと、庭先から、いじられる。でっぷり太った60代の息子さん。最近ダイエットして痩せてきたらしいが、、、せんせい、よお肥えとんな！ポンって、タナカのお腹を触りながら、自分のお腹が少し？！減っこんだのをお自慢気に話される。後で、同行の...

コロナのおかげで、人と人がつながり支えうことが、いかに大切であるかを、実感している今日このごろ。久しぶりに対面で、ライブで、出逢えたりすると、人それぞれの想いや願いを、口にされることが多い。みんな自分のことを聴いてほしいんだ。自分のことを知...

50年連れ添って、最期が病院やったら、なにしとるかわからんように、なってしまう、、、これやったら、わたし、納得できるわ。50年別れんですんだし、これならずっと家族やわ。これからも家族やわ。向こうに少し先に行っただけやから、わたしもそのうち向...

夫婦なので、普通に、簡単に、ただただ逢いたいわ。 お世話になった叔母さんやから、最期は連れて帰りたい。 長年連れ添いみてきた嫁の顔が、点滴より、大好きだ。  どこにも、かしこにも、愛だらけだ。  僕たちは、すっかり忘れてしまっていた、必要な...

久しぶりに、心がしびれている。病院の先生が、必死に治療し、それでも、帰すわけにはいかないと、患者や家族を、説得する。そこにはあるのは、愛だ。病棟の看護師さんや療法士さんが、生きて帰れるように、必死に、患者さんの話を聴いてケアしているのも、や...

リハビリの世界を経験し、単位で動くなんて面白くない、を感じた時、リハビリの世界の魅力が半減するように感じた、、、それはもう10年以上、昔の話。あれから、少しでも、変わったんだろうか、、、良くなったんだろうか、、、そんなふうに、残念にも感じた...

昨日は、インスタライブがあった。タナカのまんまを、披露できるこんな素敵な場所を、作ってくれたのは、ザイタクサロンのメンバーたちだ。看取らせていただいた患者さんのご家族が参加して、運営してくれている、たなか会のザイタクサロン。インスタグラム活...

ワシな、気性が激しいからな、こんな風に頑固にしか、できひんけどな、ほんま、今日が一番の日になったわ。帰れて、好きな嫁さんの顔、ずっと、みてられる。ほんま最高な一日になったわ。二人して顔をしわしわにしながら、ヤットコさの愛する我が家への帰宅を...

大好きなヘルパーステーションの所長さんが、ニコニコ笑顔で、なにかを担いで、仲良しのケアマネさんと一緒に、クリニックにやってきた。利用者さんに配ってるらしい。この所長さんは、ホンマにすごい人だ。せんせい、世話になってるから、一つ持ってきたで、...

今日の『日刊玉手箱　#041』の、YOUTUBE　FACEBOOKのライブ配信の話の中で、YOUTUBEでは、35分くらい、FACEBOOKでは、30分くらいのところで、僕たちの同志の中尾先生が話をしてくれているアイリッシュ・トラッド。ザイ...

地域医療連携室って、やっぱり大切だ。ここで、地域は変わる。ここが、地域を変えられる。僕らの街の市民病院の地域医療連携室は、本当に素晴らしい。なにが素晴らしいかと言うと、院内への働きかけと繋ぐ時のパスのスピードが、何より素晴らしい。病気になり...

たとえ、肺に大きな病気が見つかっても、普通に、病院からお家に帰ってこられて、普通に、中秋の名月のお月見を夫婦でして、普通に、お月見をしながらアイスキャンディーを食べて、普通に、朝、奥さんと、今日かな？！、なんて話しをして、普通に、子どもたち...

この本にかけたパッションは、伝播し続ける。一昨々日も、一昨日も、昨日も、今日も、それを感じることができた。月曜日の一昨々日は、関本剛先生のインスタライブ配信の前座で、中尾暢希先生にご出演いただき、この本のおかげで剛先生につながった話や、ザイ...

せんせい、最近何もせえへん医者やって、そんな評判、みんなで話してるのよ、私たち。高次脳機能障害はあるものの、いつも的確にご指摘いただく患者さんがいる。せんせい、いつも血液検査も、点滴も、看護師さんにしてもらうでしょ。聴診器あてて、血圧測って...

おばあさんの診察をしていると、歌が出てくることがよくある。美空ひばりや童謡が多いが、ここのおばあさんは、小学校の校歌だ。先生よう肥とんなあ。おじいさんも昔はそんなやったわ。息子もよお肥えとるけどな。あんたの方が、肥えとるわ。ところでな、昔は...

お看取りがある時、夜中の電話は、やっぱりしんどい。笑顔で穏やかに電話に出れただろうか？！そんな不安はいつもある。  でも、ザイタク医療は、タナカに与えられた使命だと思っているので、その一丁目一番地の仕事、電話対応は、なんとしても、笑顔な声で...

倉澤一馬さん、研修医時代、予診から死亡診断まで、全てを経験させていただいた83歳のおじいさん。もう20年以上前のことだが、タナカは、この方を一生忘れない。彼が予診で話されていたことは、まるで昨日の事のように思い出せる。小さな小さな老夫婦は、...

『一人はみんなのために、みんなは一つの目的のために』こんな感じで、チームで物事をすすめることが、日本人の死生観に、一致するように勝手に感じている。島国の日本は、チームで、大国に対抗してきた。スーパースターで4番でピッチャーのチームより、雑草...

せんせい、今回は、ホンマどうなることかと、思ったんです。不安で不安で、どうしたらいいのか、途方に暮れていました。予想もしていなかった肺ガンという病気。タバコも吸わず、真面目に真面目に仕事をし、自然の多いこの田舎の三田に定年後こしてきて、健康...