日本には古くから
「鎮守の森」
というものがあります。
鳥居をくぐり
参道を歩き始めると、
今までの喧騒から離れて
いつのまにか大木に囲まれて
すがすがしい空気と
厳かな雰囲気に包まれます。
そこには、
たくさんの生物と
目には見えない精霊を感じて、
心身共に浄化されるように感じる人も多いことでしょう。
それが鎮守の森です。
昔の人たちは、
最初は、小さな神社であっても
自分たちの氏子神社のためならば
自分たちの土地を喜んで無償で提供して
一緒になって
真心こめて
鎮守の森を作り上げていったのです。
時間が経つと
木々が育ち、
やがて豊かな森へと育っていきました。
心を込めて作った環境。
すべての生命が尊ばれる環境。
だから神が宿るのを感じることが出来るのです。
神社は、
建物だけが神の社ではなく、
鎮守の森も含めての神の社なのです。
ところが、
近年では、
山の植樹というとお金になる木を均一に植えてしまう。
そこには、
豊かな生態系が出来ることはありません。
そして時期がくると
容赦なく、
すべて切り倒す。
これが当たり前の世界になると
生き物に対する敬意など
必要ない世界になってしまいます。
人は
いつの間にか
あらゆる存在との距離をあけて生活するようになってしまいました。
植物、鉱物、動物とも
平気で切り倒すことができる。
人とも一歩離れているから
無慈悲でいられる。
今回のコロナ騒動でも
村で
コロナ陽性が出たら
村八分にされてしまうようです。
風邪をひいただけで
でも
日本人には、
まだ心の中に
鎮守の森の精神が眠っています。
本来は
もし誰かが重い風邪に罹ったら
誰もがお見舞いに来て
仕事ができなければ
周りの人たちが代わりに畑を耕し
食べ物を持って助けに来てくれる。
今
私たちは
本当に望んだ生を生きているのでしょうか?
愛に溢れた生き方を選んでいるでしょうか?
誰もが喜びに満ちた生き方を望んでいると思います。
何もわざわざ
コロナ陽性の患者さんに直接接触しろと言っているわけではありません。
ただ、ソーシャルディスタンスを保ったとしても
こんな時にでも
何ができるか
どうしたら喜びに満ちた満足する人生にすることができるか
多くの人の智慧を集めて
創意工夫しながら
行動する時期かと思います。
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Source: ひかたま(光の魂たち)
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