私が調理師の免許を取ったのは、
もう26年も前のこと
仕事上、必要だったこともあり取得したのだが、
“調理師”がどんな資格なのか、
おそらく世間ではあまり知られていないように思う
軽く見られがちだが、
一応、国家資格である
以前、
「調理師の免許を取りたいのだが、
どうすればよいか」
そんな質問を何度か受けたことがある
調理師になるためには(試験を受けるためには)、
2年以上の実務経験が必要
あとは、調理師学校に通うこと
卒業と同時に資格が与えられる
ちなみに、
調理師の上の栄養士は短大卒、
その上の管理栄養士は、
4年生大学卒であることが受験の条件
“調理師”というと、一般には“料理をする人”
そんなイメージを持たれているかもしれない
野菜を切り、肉や魚をさばき、
和食や洋食、中華料理ができる――
もちろん、それも必要なのだが、実は、
○衛生法規
○公衆衛生学
○栄養学
○食品学
○食品衛生学
○調理理論
という6科目から成っている
実際は“調理”よりも、
“衛生管理”に重きが置かれているのだ
なので、当然、調理師の免許を思っていれば、
厨房で働くにも有利
飲食店の開業の手続きも楽に行える
試験自体は、意外と難しい
分厚い教本を丸々一冊覚えれば、
合格するかもしれない
が、個人で勉強するには、ちょっと大変だ
...ということで、
『合格するための講習会』が開かれる
2日間、朝9時から夕方5時まで
会場に缶詰めで講義を聴くのだが、
難しくて退屈な『衛生法規』、『公衆衛生学』の午後からの授業は、
睡魔との闘いである
その講義に参加すれば、合格率は80%を超える
ほとんどの人は講義に参加しているが、
受験当日、私の横に座った男性...
きっと、受講していなかったのだろう、
あっという間に試験を終えていた
「きっと彼は、落ちただろうな...」
子どもの頃から、“栄養”に関心があり、
若い頃から、そこそこ気をつけてきた食生活
それでも“がん”になった
もちろん乳がんの場合は、
食べ物だけが原因ではない
私はホルモン受容体陽性
出産歴がないことは、
きっと大きな要因だったのだと思う
「食事はずっと気をつけていたんだけど、
それでもがんになった」
と言うがん患者は多い
何が悪いわけでもない
“日本人の2人に1人ががんになる”のだから、
きっと、誰がなってもおかしくないのだ
「がんになるかならないかは、“運”」
そう言っていた専門家もいた
確かに
たばこを吸っていてもがんにならない人もいる
それは、お酒をたくさん飲んでいても同じだ
が、リスクを避けるためには、
やはり“バランスのいい食事”は大切だと思う
『身体は、食べたものでできている』
これからも、“健やかに”生きていくために――
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Source: りかこの乳がん体験記
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