『がん10年生存率 59.4%』をどう見るか――。

なにかと気になる“がん生存率”

乳がんになったときは、

「ステージⅡだとしたら...」
「いや、肝臓に転移らしきものがあるから、
 ステージⅣかも...」

と、
ステージと生存率を見比べながら
自分に残された時間を考えたものだ

そしてきのう、国立がん研究センターから、
『10年生存率』が発表されたが――

データは、

  2008年にがんと診断された約23万8千人の
  大規模なデータで、初めて集計されたもの
  (よく使われているのは、“5年生存率”)

  年間、24万人近くの人たちに、
  何かしらのがんが発見されている――

  すごい数字である

私ががんを告知されたのは2006年

なので、残念ながら、
この中に私のデータはないことになる

そして、この数字――

『59.4%』を、どう捉えたらいいのだろう...

私は一瞬、「少ない」と思ってしまったのだ

もちろん、部位によって生存率は異なる

それが“ステージ”だと、もっと差は広がる

私たちが口にしている、
いわゆる『早期発見・早期治療』

“早期に見つけて早期に治療をはじめた方が、
 生存率は高くなる”

...というのは、
データを見れば一目瞭然である

ちなみに乳がんでは――

  ○ 3年生存率・・・95.7%
  ○ 5年生存率・・・92.1%
  ○10年生存率・・・87.5%

   ※データは女性のみ

私は見事に、“87.5%”の中に残ったことになる

ちなみに、私の母の“甲状腺がん”は――

  ○ 3年生存率・・・98.3%
  ○ 5年生存率・・・97.3%

   ※データは、乳頭がん、濾胞がん
    (10年生存率のデータはなし)

    甲状腺がんは5種類あり、

     ・乳頭がん
      (甲状腺がんの90%以上がこのタイプ)
     ・濾胞がん
     ・髄様がん
     ・未分化がん
     ・悪性リンパ腫

母は、
“極めて予後がよい”といわれている“乳頭がん”

が、
これほど高い生存率の中には入らなかったわけだ

データだけで見ると、
確実に乳がんの方が生存率は低い

しかも、5年がんを放置した私と、
治療後、
「もう身体の中にがんは見当たりません」と言われた母

なのに、母の方が早く死んだ...

“がん”とは、本当にわからないものだと思う

だから最後まで諦めてはいけないものだとも思う
 (新薬や新しい治療法が出てくるかもしれない)

そして、過去の『生存率』という数字にも、
惑わされてはいけないものだとも思う

これからの“生存率”は、
私たちが確実に上げてゆくのだ――

  今回、世界を震撼させている感染症、
  “新型コロナウイルス”

  医療機関の逼迫や、
  病院にかかることに抵抗感があるなど、
  検診を避けている人たちは
  きっと少なくないはずだ

  早期に見つけられるはずのがんが、
  放置されているかもしれない事実

  そして、
  早期に治療すれば治るかもしれないがんが、
  命を脅かしいかねないものとなっている現実

  もしかすると十数年後には、がん生存率は、
  低下してしまうのだろうか...

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Source: りかこの乳がん体験記

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