最期のとき。

その他

『“死”は、得体の知れないもの』――

と、この世から肉体がなくなってしまうことが
不思議でたまらなかった昔

初めて“死”が身近なものとなったのは、
私が20代の半ばのとき

祖父の死だった

初めて目にする遺体...

「ひとは死ぬとこうなるんだ...」

十数年もの入院で、
骨と皮までに痩せ細っていた祖父

出棺前の“最後のお別れ”には、
もうさすがに顔を見に足を運ぶ親族はいなかった

自分が乳がんになり、

「私はもうすぐ死ぬのか」

と、“最期のとき”が何度も頭を過ぎった

新聞の死亡広告欄を見ては、

「私はここに載るのか...」

とも思った

通夜や葬儀のことまで想像し、

「父は泣くのか...
 母は泣いてくれるのか...」

と、思ってもみた

これまでいくつかの死を見てきた

その経験なのか、以前より、
“死が怖いもの”と思う気持ちが小さくなった気がする

「どんなふうに死ぬのだろう...」
「どれくらい苦しむのだろう...」

身体と頭が元気だと、
そんなことを考えるものだ

が、そんなことはないらしい

母の安らかな最期が、
なによりの救いだ

  そんな今日の空

2021/07/10 空 ①

2021/07/10 空 ②

  空を見上げると、なんとなく、
  母に会えるような気がする――

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Source: りかこの乳がん体験記

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