肝臓がんに対する放射線照射

外科医

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みなさん
おはようございます
2代目ガンちゃん先生です

今日は
最近、掲載された私の論文の内容のご紹介

Oncologyという雑誌に掲載されたものですが、

進行した肝臓がんに対する放射線治療のお話です

肝臓がんが進行してくると
肝臓内の血管に癌が入り込み始めます
脈管浸潤と言います

その血管とは
門脈、肝静脈と呼ばれる血管です

ステージ4A
極めて進行した状態で、余命宣告され得るステージと言えます

岩本内科では
この様な患者さまに

カテーテル留置をし
肝動注化学療法 New FP療法
門脈動脈同時塞栓療法を行いますが、

癌が血管に入り込んだ場所には
放射線照射を行う事があります

その放射線照射の効果をまとめました

kjk

この画像は
Water fall plot (ウォーターフォール プロット)
と呼ばれる画像
で、

下向きのグラフがどれくらい癌が縮んだかという程度になります

上段のグラフが
門脈に入り込んだ癌に放射線照射を行った結果
下段のグラフが
肝静脈に入り込んだ癌に放射線照射を行った結果

下段のグラフ,
肝静脈に入り込んだ癌に放射線照射を行った方が
下向きのグラフが多いのが分かります

つまり肝静脈に入り込んだ癌には放射線照射が有効であるという事が
言えます

注意点としては
門脈に入り込んだ癌に放射線照射が有効では無いという事ではありません

この論文で最も言いたいのは
進行した肝臓がんには
放射線治療も含めた集学的治療・・(さまざまな治療を組み合わせた治療)が有効であるという事を言いたいのです

自分の仕事が論文になると
テンションが上がります♪♪

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Source: ガンちゃん先生奮闘記

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