SBI・全世界株式インデックス・ファンドの実質コストは0.342%と判明

内科医

おはようございます。

SBIインデックスファンドシリーズの初回の決算運用報告書が開示され、実質コストが判明しました。

楽天バンガードの売れ筋商品である楽天・全米株式インデックス・ファンドはVTIを、楽天・全世界株式インデックス・ファンドはVTを間接的に保有できる商品です。

一方、SBIインデックスファンドシリーズは、複数の超低コストETFを組み合わせて保有することで、楽天バンガード以上の低コストを実現しています。

「ファンド・オブ・ETFs」というべき商品で、徹底的にコストにこだわる姿勢は面白いと思います。

ただ、その低コストもきちんとした運用ができなければ全て台無しになりますので、自分の投資対象の運用状況を時々チェックすることは大変重要です。

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SBI・全世界株式インデックス・ファンドの実質コストは0.342%と判明

さて、SBIインデックスファンドシリーズの実質コストについてですが、すでに先輩インデックスブロガーが計算してくれています。

最新情報がアップされるスピードが非常に速く、個人のインデックス投資家にとってはありがたい限りです。

shintaro-money.com

投資初心者の方にとっては、実質コストの細かい計算方法などは知っていてもたいして役に立ちませんので、以下に大事な部分だけ取り上げます。

 

SBIインデックスファンドシリーズの実質コスト・純資産総額は?

SBIインデックスファンドシリーズには、1) 全世界株式、2) 先進国株式、3) 新興国株式を投資対象とする以下の3商品があります。

左から順に「信託報酬」、「実質コスト」、「ファンド純資産総額」を並べてみます。

 

1) SBI・全世界株式インデックス・ファンド:0.150%, 0.342%, 18.17億円

2) SBI・先進国株式インデックス・ファンド:0.1155%, 0.391%,  8.24億円

3) SBI・新興国株式インデックス・ファンド:0.1948%, 0.368%, 12.70億円

 

ひと目でわかるのは、新興国株式クラスの隠れコストが小さく、実質コストが優秀であることです。

一方で、先進国株式クラスは隠れコストが0.27%と大きく、お話にならない状況です。

SBI・全世界株式インデックス・ファンドは可もなく不可もなくといった所でしょうか。

通常は先進国株式クラスの方が信託報酬、隠れコストともに小さくなり、新興国市場を含むとコストがかさむ傾向にありますので、これは珍しいですね。

 

現時点ではeMAXIS Slimシリーズを購入しておいた方が無難です

SBIインデックスファンドシリーズの競合になるのは、eMAXIS Slimシリーズと楽天・バンガードシリーズでしょう。

特に、eMAXIS Slimシリーズは今最も勢いのある投資信託であり、「業界最低水準の低コスト」を保証していますから強敵です。

 

SBIインデックスファンドシリーズとeMAXIS Slimシリーズではベンチマークが異なりますので、単純比較はできませんが、競合になりうる商品は以下の3つです。

左から順に「信託報酬」、「実質コスト」、「ファンド純資産総額」を並べてみます。

 

1) eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー):0.15336%, 不明, 12.2億円

2) eMAXIS Slim先進国株式インデックス:0.11826%, 0.198%, 321億円

3) eMAXIS Slim新興国株式インデックス:0.20412%, 0.390%, 127億円

 

なお、オール・カントリーは発売されて3ヶ月しか経過していませんから実質コストは不明です。

実質コストで唯一対抗しうるのは新興国株式クラスですが、ファンド純資産総額の伸びが10倍くらい違います。

eMAXIS Slim新興国株式インデックスの方が10倍近く売れていますので、細かいコストの差よりも大きな船に乗っかっておいた方が安全です。

全世界株式、先進国株式クラスに関しては、コスト面、売れ高の両者で全く対抗できませんね。

 

まとめ

2017年〜2018年始にかけて超低コストのインデックスファンドが次々と発売されました。

発売されて約1年が経過し、初回の決算運用報告書が開示される中で、真の強者がはっきりしてきた印象があります。

SBI・新興国株式インデックス・ファンドはコスト面で優位性がありますが、その他の全世界・先進国クラスは厳しい印象です。

しばらくはeMAXIS Slimシリーズの優位性は揺るがなさそうです。

 

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こんな記事も書いています。

つみたてNISAに関しては、「夫婦で楽天証券」を選ぶのがベストです。

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つみたてNISAとiDeCoはeMAXIS Slimシリーズから選んでおくのが無難でしょう。対抗馬は楽天VTIとニッセイ外国株式インデックスファンドです。

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レイ・ダリオは個人投資家のリスク許容度は予想以上に低いことが多く、徹底的に分散されたリスク耐性度の高いポートフォリオを組むことを推奨しています。

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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