みんな、どこまで信じているのだろう――
思い起こせば、
昔からこの手の話はなかったわけではない
が、この数年、
“インターネット”という世界が広がり、
簡単に情報を入手できるようになってから
特に増えたように感じる
それは、正しいことも正しくないことも
いや、ちょっとネットを検索すれば、
目につくのは、
決して“正しい”とは言えないものばかりだ
がんになると、情報がほしくなる
自分がかかった“がん”という病が
どういうものなのか知りたくなる
「砂糖はがんのエサらしい。
だからケーキは食べないようにしなきゃ」
「牛乳は乳がんに悪いらしい。
飲まないようにしよう」
「にんじんジュースがいいらしい。
でもあんなに大量のにんじんを買って、
毎日つくれるかな．．．」
「“食事療法”という本を買った。
食べ物でがんが消えるらしい」
これらは、最近がんを告知された人が
言っていたもの
もちろん、
すべてネットから得た情報である
がん患者の多くは、
このような科学的根拠のないものは
きっと信じていないと思う
．．．思いたい
得てして、
がんを告知されたばかりのひと
また、転移をした人が
信用するケースがあるように思う
あとは、西洋医学を端から信じていない人
私は．．．
甘いものを我慢して、
ストレスを溜めたくない
甘いものを食べて、
「おいしい」
「しあわせ」
そう感じたい
牛乳が嫌いで、
子どもの頃から飲んでいなかったことを
後悔している
なぜなら、骨密度が低いから
栄養豊富な乳製品
摂らなければ損である
にんじんジュースはつくったことがない
つくる気もない
だからつくり方を知らない
一日にどれだけ飲むのかもしらない
が、毎日大量のにんじんジュースを
摂取することに危惧する
「にんじんの大量購入と、
毎日つくり続けるのが大変でやめた」
そんな話もちらほら．．．
“食事療法”も、
たとえば、血圧が高い人、
血糖値が高い人、
高脂血症の人には必要だろう
バランスの悪い食生活を続けてきた人には、
これまでの食生活を
見直すきっかけにもなる
食べ物で、体調はよくなることもある
が、がんは消えない、治らない
こんな、
“我慢”というストレスを抱えながら生きるのなら、
一度きりの人生、
もっと楽に生きていきたい
なにより、
“ストレスはがんによくない”のだから――
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Source: りかこの乳がん体験記
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