今でも時々、目に、耳にするものがある
それは、
「がんによくないらしいので、
乳がんになってから白米をやめた」
「“砂糖はがんのエサ”とネットで見たので、
甘いものは食べないようにしている」
「牛乳が乳がんに悪いと聞いたので、
飲むのをやめた」
．．．というもの
こんな言葉を聞くたび、
私はいつも悲しくなる
がんになると、誰もが、
「再発したくない」
「再発させたくない」
と、思う
そして様々な情報を求め、
たくさんのものを目にすることになる
ときに、“大きなお世話”的に、
決して「正しい」とは言えない助言を
近所のおばさまや親戚のおばさんから
受けたりもする
そしてそれらを真に受けて、
未だに信じている人たちが多いことも、
また現実
私は逆に聞いてみたい
「どうしてごはんを食べないの？」
「どうして甘いものはがんのエサなの？」
「なぜ、牛乳は乳がんに悪いの？」
と――
「これががんを消すらしい」
と、毎朝せっせと野菜ジュースを作って飲んで
身体を冷やしているひとたち
我慢をして甘いものを食べずに
イライラしているひと．．．
朝はきちんと朝食を摂って、
しっかりたんぱく質を摂取した方が身体にいいのに
食べたいケーキを我慢して、
ストレスを溜めた方が身体によくないのに
おいしく楽しく食べられることがなにより
一度の人生、
“食べる楽しみ”を失くしたら、淋しすぎる
バランスよく食べることは、
免疫力を上げる一番の近道だと思う
しっかり食べて、
しっかり身体をつくる
それは体力
そして、病に負けない身体
それが、
生きていく上での“基本”だと、
長年、“食”に携わってきた私は思うのだ――
ちなみに、白米
白米は、
もともと欧米では主食ではない
なのに昔、
欧米では圧倒的に乳がん罹患率が高かった
そう考えると、
“白米が乳がんに悪い”とは言えないことになる
もちろんそこに
玄米や雑穀を入れると、
より身体によくなるが．．．
そして、ケーキなどに使われている“砂糖”
食べた砂糖が、
そのままがん細胞に辿り着き、
がんが増殖するわけでもない
これらのことは、
がんの予防や早期発見・早期治療とともに、
伝えていかなければならないのだと、
最近特に感じるのだ
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Source: りかこの乳がん体験記
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