患者会は、絶対必要だと思う ~コロナに翻弄される“がんサロン”~

きのう、ほぼ一日降り続いた雪

そして今日も雪...

本州では25度を超えたとか、
28度まで上がったとか、
桜が咲いたとか...

まるで別世界

この季節、毎年感じる疎外感――

そんな今日は、“がんサロン”

「新型コロナウイルス感染者も
 ようやく減ってきたことだし...」

と、
きのうの新規感染者数のニュースを見て
今日の参加を決める

先々月は、感染者拡大のため不参加
 (一応、サロンは開催)

先月も参加はしなかったが、
誰も来なかったのだろう、
結局“中止”扱いとなっていた

久し振りのサロン

楽しみにしていたのだが...

今朝になって、
今日の“中止”を知る

いや、厳密には、
中止を知ったのはサロン開始3時間前

いつもは見ることのないホームページを
たまたま見て知ったのだ

...というのも、
そもそもサロンは、“中止”という概念がない

初めて中止となったのは、
数年前の猛吹雪のとき

  そんな荒天の中、
  一人、いらしたかたがいたらしい

  それほど、
  心の拠り所としていたのだろう

  “中止”と知って、
  淋しく帰って行かれた姿を想像すると
  胸が痛い

ちょっとした吹雪でも、
そこそこの台風でも、
基本的に中止になることはない

そして2度目の中止は、
新型コロナウイルス感染拡大で
初めて『緊急事態宣言』が発出されたとき

「『まん延防止等重点措置』では
 中止にしない」

と、ここまでやって来たが、
長引くコロナに、
みんなそれぞれに判断しながら、
参加・不参加を決めているようだ

そんな私もワクチンが打てないため、
人が集まるところには
できれば行きたくないのが本音である

コロナが広がってから、
実際、参加者は減っている

古くから集まっていた人たちも、
今は全く来なくなってしまった

そんな私自身も、
行ったり行かなかったり

病気が病気なだけに、
心配な人も何人かいる

月に一度のサロンを
楽しみに来てくれている人も

「家族に病気のことを言っても
 わかってもらえない。
 だから話せない。
 でも、ここへ来て話をすると
 気持ちが軽くなる」

と、笑顔になって帰ってゆく

そんな人たちを見ていると、

「やっぱりここは、
 なくてはならない場所だ」

そう思う

『このままコロナが長引けば、
 サロンはどうなるのだろう...』

と、突如ぽっかり空いた予定に、
そんな思いを巡らせるのだった――

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Source: りかこの乳がん体験記

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